若ハゲにショックを受ける男性イラスト

若ハゲと聞いて、何を考えるでしょうか。
特に若い人だと、自分には関係ないと思っている節があるかもしれませんね。
しかし若ハゲにならないという保証はどこにもありませんし、もしかしたら自分に降りかかってくるかもしれません。ですから、何ともないうちから若ハゲについて考えてみましょう。

若ハゲと男性型脱毛症(AGA)

男性の薄毛の多くが男性型脱毛症(AGA)だと言われています。
若ハゲの原因も、同じくAGAであることが多く、若ハゲはAGAの一種であるともいえるでしょう。
AGAの原因は「テストステロン」が「5αリダクターゼ」と結合してできた「ジヒドロテストステロン」です。

ジヒドロテストステロンが、ヘアサイクルを乱すため、薄毛になります。
AGAの特徴として、額の生え際や頭頂部から髪が薄くなっていくというものがありますが、そのあたりにジヒドロテストステロンの受容体があるからです。
逆に言うと、後頭部や側頭部などから髪が薄くなっていった場合、AGAではなく別の病気であると考えられます。

他の病気やジヒドロテストステロン以外の薄毛の原因としてあげられるのが、頭皮への直接的なダメージやストレス、栄養不足などが考えられ、若いうちはこちらの原因も考慮しておきたいところです。
若ハゲはAGAの一種と言いましたが、若くて髪が薄ければ若ハゲと言いますから、絶対にAGAだとは言い切れません。

どれくらいの割合の人が薄毛の悩みを持っている?

年代別に薄毛の人の割合を見ていくと、20代で5~8%、30代で11~14%ほどが薄毛に悩まされているのだそうです。
100人いたら20代で5~8人、30代だと1割以上が薄毛だと考えると、決して少ない数字ではないでしょう。
学校で考えると、一クラスに1~2人くらいは20代で薄毛に悩まされて、30代だとその倍になります。

ここで見てほしいのが、20代と比べて30代で薄毛に悩まされている人の割合が、倍近くになっていることです。
30代だと、仕事でも責任の重いものを任されるようになったり、結婚をしたりと生活環境が変化したことで、薄毛が促進されたと考えられます。
という事は、若年期における薄毛は、生活環境を良くすることで、改善できるかもしれません。

また性別で見た場合、男性よりも女性の方が薄毛にはなりにくく、推定にはなりますが、男性は5人に1人以上が薄毛に悩まされているのに対して、女性は10人に1人以上です。
見方を変えると、女性であっても10人に1人は薄毛に悩まされていますから、年齢や年代に関係なく薄毛になる人はいるという事は頭に入れておきたいところです。

若ハゲかなと実感したら

まずは生活環境を見直してください。具体的には、ストレスが溜まっていないか、運動はしているか、栄養バランスのとれた食事をしているか、睡眠不足にはなっていないかと言ったところでしょうか。これらはすべて薄毛に繋がりますから、できるところから改善してみてください。
ただジヒドロテストステロンの増加を生活環境の見直しでどうにかすることは難しいです。
そこで、育毛剤を使ってみましょう。

育毛剤の成分に「オウゴンエキス」「ノコギリヤシ」「イソフラボン」「亜鉛」などがあれば、5αリダクターゼを抑制してくれますから、その分ジヒドロテストステロンが増えるのを防止できます。
育毛剤を使う上で気を付けたいのは、こういった成分面もありますが、特に若年期だと刺激の有無です。
若い頭皮はまだ刺激に弱く、副作用が出やすいですから、刺激がないものを選ぶようにしてください。

もしも刺激が強く、頭皮に炎症でもできてしまったら、抜け毛の原因にもなりかねません。

進行が始まったら長い付き合いになる

結局のところ、ジヒドロテストステロンを根絶でもしない限り、薄毛が解決することはありませんし、根絶する方法もありません。
育毛剤で出来るのは、あくまでも5αリダクターゼを抑制するだけで、この酵素を作り出さないようにするわけではないのです。
そのため、育毛剤を使うのを止めたら、また抜け毛が始まるでしょう。

こういうわけで、長い付き合いになりますから、長期間行い続けられる対策を考えてください

若者が使っても効果的な育毛剤とは

育毛剤の効果を実感する若者

年齢によって、肌の強さというのは変わってきます。
例えば、赤ちゃんの肌は傷つきやすく、直接肌に使うものには特に気を使うでしょう。
それは別に赤ちゃんや子供じゃなくなったら大丈夫、というわけではありません。20代であっても、それ以上に比べると肌が弱いと言えます。

そこで、若者が使ってもいい育毛剤について考えてみましょう。

若年性脱毛症の特徴

男性の場合、その原因のほとんどが、ジヒドロテストステロンと呼ばれる男性ホルモンだと言われています。
若年性脱毛症であっても、無関係とは言わないですが、近年若年性脱毛症が増えてきたという話を聞く限りでは、それだけが原因とも言い切れません。
ストレスや不規則な生活のせいで、脱毛症が加速している可能性が高いと考えられます。

それから、若年性脱毛症の場合、壮年期で手遅れなほど薄毛が進行してしまった、という状態になっていることも少ないと思います。
少なくとも、毛母細胞が死滅してしまう前に、気が付き対策をしようとするのではないでしょうか。そのため、生えなくなってしまった人よりも、薄毛が改善される可能性は高いです。

改善できるなら、効果が高いものですぐに何とかしたいと考える人もいるかもしれませんが、薄毛の初期段階であれば、そこまで効果が高いもの必要ありません。
むしろ若年期の肌を考えると、効果が高いものよりも、刺激が少ないものを選んだ方が良いです。
刺激が強いと、頭皮にトラブルが起こって逆効果になる可能性がありますし、効果が高いものを選んでも、そうではないものを選んでも、実感できるまでには何か月もかかります。

女性用育毛剤を男性が使ったらどうなるのか

低刺激のものを使った方が良いといったときに、女性用育毛剤を使えばいいのではと考える人もいるのではないでしょうか。
実際に女性の頭皮は、男性のものに比べると、薄く刺激にも弱いため、低刺激を意識して作っているものが多いです。
例えばエタノール(アルコール)の含有量が男性用と比べるととても少なくなっていますし、中には全く入っていない、エタノールフリーのものもあります。

それから無添加無香料という商品もよく見かけますから、男性用よりも肌に優しいと言っていいでしょう。
価格的にも安いものがありますが、女性用だとジヒドロテストステロンを抑制する効果がなく(弱く)、男性用に多い皮脂を抑制する成分も入っていないです。
若いからこその皮脂の多さが薄毛に繋がっている人もいますし、ジヒドロテストステロンも少しは関わっているはずですから、女性用のものを使えないというわけではありませんが、効果的には物足りないと感じるかも知れません。

男女兼用のものがおすすめ

刺激が弱く、男性のも効果があるものとしておすすめなのが、男女兼用です。
男女兼用の育毛剤では、刺激の強さは、より弱い女性基準で作られていますし、男性が必要としている成分もちゃんと含まれています。
刺激と効果のバランスを考えると、最も若者向けと言っていいかもしれません。

しかし男性であっても、女性であってもある程度の効果が出せるように、多くの成分を入れているためか、金額は少し高くなってしまいます。
男性用と比べた場合は、あまり差はありませんが、女性用と比べた場合には倍以上金額が違うものもあるでしょう。
育毛剤は長期にわたって使い続ける必要がありますから、値段は無視できない要素ではありますから、自分の経済状況を鑑みて育毛剤を選んだ方が良いでしょう。

自分に合ったものを厳選してみる

まずは続けられる金額であることが大切です。
半年から1年、もしかすると、一生使い続ける必要があるかもしれませんから、それこそ毎月買っても大丈夫な金額を考える必要があります。
それから、自分に合ったものを探すために、たくさんの種類のものを買うのは大変だと思いますが、返金保証があったり、初回がとても安く設定されていたりするため、金額の面での心配はいらないと思います。

未成年が育毛剤を使ってもいいの?何歳から使っていいのか

男性年齢イラスト

市販の風邪薬などを見てもらうとわかると思いますが、年齢によって飲む量が変わります。
同じように、年齢によっては使ってはいけない薬もあるわけです。
特に未成年の場合には、身体が出来上がっていないこともあり、成長に悪影響を与える可能性があるためだとは思いますが、育毛剤は未成年でも使っていいのでしょうか。

現在では若い人でも薄毛の悩みを持っている

かつては薄毛というと、ある程度年を取った男性が悩んでいるイメージがあったともいます。しかし最近では、20代と言った若年層であっても、薄毛や抜け毛に悩まされている人がいます。
インターネットの相談サイトや質問サイトを見てみると、10代でも薄毛をどうしたらいいのかを相談しているのが、現在の状況です。

その原因として考えられるのが、ストレスがたまりやすく、生活習慣が乱れやすい現代社会の問題が考えられます。
そのため、ストレスを発散して、健康的な生活を送るようにしたら、一定の改善はみられると思いますが、そもそも変えることが出来なかったから薄毛にまで発展したとも言えます。
若い人だと自分が薄毛になった事実でストレスを感じやすいと思いますし、改善するのは難しい人もいるでしょう。

そこで育毛剤を使うというのは1つの手段として、充分だとは思いますが、若い人であっても育毛剤は使ってもいいのでしょうか。

医薬品か医薬部外品か

育毛剤と言っても、様々な種類があります。その中でもまず見てほしいのが「医薬品」か「医薬部外品」か「化粧品」かです。
公に認められている効果で、高い順から並べると医薬品>医薬部外品>化粧品になりますが、同じ順番で副作用のリスクがあります。
未成年の場合、身体が出来上がっていないため、副作用のリスクが高いです。

元より医薬品には年齢制限があるようで、ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドと言った成分が入っているものは、未成年では使うことはできません。
成人していても、医師や薬剤師の指導を受けてから使いたいものです。
医薬部外品ですが、医薬品に比べると効果が緩やかで副作用のリスクも少ないですから、特に年齢制限は設けられていないようです。

蛇足になりますが、先ほどわざわざ「公に認められている効果」とつけたのには理由があります。
「化粧品」というカテゴリの中には、育毛剤としてとても効果が高いと言われているものがあるのですが、そこで使われている育毛成分は国から効果があると認められたものではありません。
企業が独自に調査して見つけた成分で、それを国に申請すると時間がかかってしまう為、化粧品というカテゴライズにいるのです。

安全性という面で見た場合、化粧品と医薬部外品では、後者の方が高いとも言えますから、若年層が使うときには、医薬部外品を選んだ方が良いでしょう。

医薬部外品だったらどれを塗布してもいいのか

前述通り医薬部外品には年齢制限はありません。しかし、若年層には向いていないものもあるのが事実です。
その理由として、若い人はまだ頭皮が柔らかく、刺激に弱いからです。
育毛剤を見比べてみると、アルコール類が入っていたり、添加物が入っていたり、と皮膚に刺激を与えるものが使われていることが良くあります。

その人にとって刺激が強すぎれば、炎症や湿疹などの副作用が起こるかもしれません。
すると今度は炎症などが起こった場所の髪の毛が抜けてしまいます。
つまり、自分に合っていない育毛剤は、逆に薄毛を促進させる恐れがあるわけです。

ですから、若年層の場合には、無添加であったり、アルコールフリーであったり、低刺激に力を入れているものを選んだ方が良いでしょう。
ちょっとくらいなら我慢できるという人もいますが、育毛剤は何か月も使って初めて効果が現れるものですから、使い続けることを前提に考える必要があります。
大事なことは、焦って無理に効果が高いものを使わない事です。

育毛剤だけに頼らないことが大切です

説明もしましたが、若年層の場合、育毛剤を使わずとも生活環境の改善で薄毛が解消される可能性があります。
育毛剤は最終手段と考えて、まずは生活習慣を見直してみましょう。
少しでも健康的な生活を送ることが出来れば、薄毛以外にもプラスの効果が生まれるはずです。