薄毛を治そうとして育毛剤を使っているのに、なかなか効果が現れない人を知っているかもしれません。そんな話を耳にすると、どうしても薄毛は治らないと感じてしまう人もいるでしょう。
場合によっては、どうしようもないという事もありますが、多くの場合や利用によっては、薄毛を改善することが出来ます。
ハゲが治るとはどういった状態を指すのか
ハゲは治らないという話もありますが、「ハゲが治る」とは何かを考えたことがありますか。
髪の量が増えて、脱毛症が完治して、何もしなくても髪が薄くならないという状態を言うのか、とりあえず見た目が良くなった時点で治ったというのかで、治ると言い切れるかが変わります。
前者の場合は治りません。
男性の脱毛症の多くは、男性型脱毛症(AGA)であり、原因となるのはジヒドロテストステロンという男性ホルモンが変化したものです。
薄毛治療のために、男性ホルモンを減らすという事はできず、変化させる酵素5αリダクターゼにアプローチをするしかありません。
抑制することは出来ても、身体が作る酵素ですから、継続中の育毛剤の使用を止めたらまた働きだし薄毛が進行するのです。
そのため、AGAを根本からどうにかすることはできず、対処療法に頼らざるを得なくなります。
しかし見方によっては、5αリダクターゼを抑制することで、本来のヘアサイクルを取り戻せますから、進行具合によっては髪が増えることも考えられます。
毛母細胞が生きているかどうかが大事
ではどの段階までなら、一般的な育毛や発毛で髪を取り戻すことが出来るのかです。
結論から言うと、毛根(毛母細胞や毛乳頭)が生きているかどうかになります。
毛母細胞や毛乳頭は毛根にある髪を作る機能で、ここが死滅してしまっていたら、どれだけ育毛剤を使おうと髪が生えてくることはありません。
もしも毛根が死滅していたら、あとは植毛などの限られた方法でしか、髪を復活させることはできず、その料金も一気に跳ね上がります。
ここで知っておいてほしい事としては、毛根が駄目になったかどうかは、見た目だけではわからないという事です。
髪が生えなくなったからと言って、毛根が死滅しているわけではないのです。
つまり、つるつるになったとしても、毛根さえ生きていれば、まだ手の施しようがあります。とはいえ、薄毛になって長期間放置していると、ジヒドロテストステロンが毛根の細胞を攻撃し続けて、そのうち死滅するでしょう。
期間は人によっても変わってくるところですが、大体5~10年とされていますから、覚えておいてください。
髪が生えないレベルまで薄毛が進行してしまった場合には、お金は多少高くなりますが、AGAの専門クリニックを受診した方が良いです。
早めの対処が何よりも大事
前の項目で触れましたが、対処が遅れて薄毛が進行し、毛根が死滅してしまったら植毛などの手段に出る必要がありますが、料金的には何十万もしくはそれ以上のレベルになります。
そうなる前に対処することで、それよりも安価で治療をすることが出来るでしょう。
毛根が生きているかどうかを、見ただけで判断できる人はいないと思いますので、とにかく早めに対処することをおすすめします。
生える生えないレベルの進行度ではなくても、脱毛症かなと思ったら、すぐに対処を始めることでコストパフォーマンス的には、プラスになります。
例えば脱毛症の初期段階で、まだ誰かに見られても気が付かれないようなレベルであれば、育毛剤を使うなどで対処できるでしょう。
それが進行することによって、育毛剤では対処できなくなり、クリニックでの治療も高くなる可能性が出てきます。
薄毛を放置するという事は、薄毛を進行させるだけで、お財布的にもマイナスになりますから、早め早めの対処を心がけてください。
諦めてしまう前にクリニックへ
今回大事なことは、髪が生えてこなくなっても、まだ毛根は生きているかもしれないから、個人の判断で諦めるのではなく、クリニックで検査してもらうという事です。
AGAの専門クリニックの場合、無料カウンセリングを行っているところも多いですから、一度足を運んでみてはどうでしょうか。