スマホの対応周波数について

大手キャリアの携帯を今まで使ってきた人にとっては、自分が使っている端末の周波数帯というのは特に知らなくても問題はなかった筈です。しかし、格安SIMを使おうと思ったら、ガラッとその認識は変わります。中には、周波数を気にするのが面倒だから、格安SIMにするのをためらっているとい人もいるかもしれません。
そこで、周波数について、分かりやすく説明します。

対応していないと電波をキャッチできない

携帯電話における周波数・周波数帯は、まず2つに分けられます。
1つがデータ通信を行うLTEで、もう1つが音声通話を思うに行う3Gです。
LTEが圏外で、3Gが圏内の場合には、データ通信にも利用されます。

3Gは携帯電話だとさらに、W-CDMA(UMTS)とCDMA2000の2つの種類があります。
LTEと3G(W-CDMA、CDMA2000)はさらに、bandというもので分けられて、表記としてはband1、band2といった形で行われます。
また、2GHz帯や800MHz帯という表現がなされる場合もあります。

このbandは、周波数をなんとなく分けたようなもので、特にこれといった深い意味はないようです。
それから、band1や2GHz帯と言った書き方があるため、混乱するかもしれませんが、この2つの組み合わせは固定です。
例えばband1は2GHzですし、band19は800MHz帯といった感じです。

band→Hzだとあまり難しくはないのですが、Hz→bandは分かりません。
例えばband19は800MHz帯ですが、800MHz帯には、band18、band26、band6などがあります。
2GHzのように高周波数であるほど、通信速度は速いですが、障害物に弱くなり屋内でなどに電波が届きにくくなります。
逆に低周波数であれば、建物仲間で電波が届くようになるでしょう。

スペック表で見かけるLTEや3Gとは一体何か

スペック表で対応周波数を見ていると、LTEやW-CDMA、UMTSなどの表記の後に、band○○や800MHzのようなことがかかれていると思います。
それぞれそういった名前の回線があるのだと考えてもらえばいいと思いますが、もう少し違いを話すとLTEは4Gという新しい世代のもの(正確には3.9G)で、W-CDMAやCDMA2000が3Gという世代がひとつ前のものになります。

LTE(4G)はデータ通信を行うときに使われ、新しいだけあって通信速度が速いですが、エリアが3Gより狭くなっています。
3Gは主に音声通話で使われ、4Gが圏外で3Gが圏内であれば、データ通信でも使われます。
そのため、現状どちらにも対応していることが望ましいでしょう。

分けられている以上、スペック表で対応周波数を確認するときも、それぞれ個別に見てください。

3Gについてもう少し詳しく

LTEは各社統一されていますから、あまり気にしなくていいです。
VoLTEに対応しているかどうかくらいはありますが、ドコモだと互換性がありますし、周波数の話とも少し違うので、割愛します。
LTEと比べて、少し厄介に感じてしまうのが3G回線です。

日本国内で関係してくる3G回線の規格は、W-CDMA、UMTS、CDMA2000になります。
W-CDMAとUMTSは表記こそ違いますが、同じものですから、計2つあるわけですね。
日本ではW-CDMAが使われることが多いですが、海外だとUMTSが使われています。

3大キャリアでW-CDMAを利用しているのが、ドコモとソフトバンクで、auだけがCDMA2000です。
これらは同じ3G回線ではありますが、規格が違う為、確認するときは別々のところを見ることになります。
仮にLTEとW-CDMAの全てのbandに対応している端末があっても、CDMA2000に対応していなければ、au回線のSIMカードで音声通話は行えないということです。

どの端末にもこの2つの規格が対応していたらいいのですが、CDMA2000は世界的にも珍しく、対応していない端末が多いため、新しく端末を買う際には注意が必要です。

simカードを入れても繋がらない時には

周波数が対応していないと、端末がSIMカードを認識しても携帯電話として通話機能を利用することができません。
SIMカードを入れても電波を受信しない時や、通信速度が遅いなと感じるときには、端末とSIMカードのそれぞれの対応周波数を調べてみると良いでしょう。

スペック表の周波数の見方を解説します

表の見方が分からずに悩む女性

格安SIMについて紹介する場合、対応周波数について書かれているものがあります。
説明とともに、ドコモやauの周波数帯を載せてくれているものも多く、自分で探す手間を考えると大助かりなのですが、何も知らずに眺めていると、自分の端末がどの周波数に対応しているのかを調べるにも、どこを見たらいいのかわからなくなってしまうことがあります。
そこで、スペック表の対応周波数の見方について説明します。

端末のスペック表とは?

その端末にどのような機能があるのか、どのような性能なのかが書かれた仕様書のようなものがスペック表です。
各社のホームページにある商品説明の「仕様」や「スペック」などの欄に書いてあることが多いようです。
iPhoneのスペック表を見たいときには、アップルストアのホームページに行けばいいということです。

スペック表には寸法・重量・バッテリー時間・CPUなどが書かれていますが、今回注目したいのが「通信」や「通信方式」と書かれたところです。
ここは各社表現が違う為、そのままではない可能性が高いですが、「FDD-LTE」や「TD-LTE」と書かれていればそこになります。
iPhone7を例に出すと、iPhone7の商品紹介ページの「仕様」をクリックして、出てきた画面がスペック表です。

対応周波数を見るときには、その中の「携帯電話/ワイヤレス通信方式」の欄を見ることになります。

LTE回線について

スペック表では「FDD-LTE」や「TD-LTE」と書かれている部分で、データ通信がメインの4G(正確には3.9G)回線です。
後に紹介する3G回線の次世代に当たり、通信速度が速くなっています。
FDDやTDと前についていて、一般にLTEと言えばFDDの方を指しますが、あまり気にしなくても大丈夫です。

そのあとに続いて「band」とか「バンド」と書かれているところが、大事になってきます。
例えば富士通のarrowsM03では「band1/3/8/19/26」と書かれていて、LTEの子の周波数帯であれば受信できるということです。
ドコモのLTE周波数が「band1/3/19/21/28」ですから、ドコモ回線のSIMカードをarrowsM03に入れたら「band1/3/19」を利用することが出来ます。

この時すべての周波数が一致している必要はありません。ドコモだとband1とband19はぜひとも欲しいと言った感じです。
だからと言って、一致数が多いと無駄というわけではなくて、その分通信が安定します。
先ほど例に挙げたiPhone7の場合、少し表記が違っていて「バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、27、28、29、30」です。

bandでもバンドでも変わりませんが、見てもらってわかる通り、iPhoneはかなり対応周波数が多いことがわかります。
またTD-LTEとFDD-LTEが分けられていますが、今のところは、あまり気にしなくていいでしょう。

3G回線の見方

基本的にはLTEの下の方に並べて書かれていて、3Gと書かれていることもあれば、UMTSやW-CDMA、CDMA2000、CDMA EV-DO Rev. Aなどとなっていることもあります。
UMTSやW-CDMAなどが同じもので、ドコモやソフトバンクで使われている規格です。
CDMA2000やCDMA EV-DO Rev. Aが同系統のもので、auで使われています。
この辺りはやや複雑になるため、どこを見ればいいのかだけを簡潔に説明します。

まず、ドコモ回線の場合は、「W-DCMA」「UMTS」「UMTS/HSPA+/DC-HSDPA」などと書かれているところです。
W-CDMAにおけるドコモの周波数帯は「band1/6/19」で、同じようにband表記されていたらいいですが、iPhone7だと「850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz」のように表記されています。

その場合には、band数ではなくHz数を見るようにしてください。
まずドコモのbandはそれぞれ、band1=2GHz帯、band6=800MHz帯、band19=800MHz帯となっています。
この2GHz帯は、「2000MHz帯」「2.1GHz帯」「2100GHz帯」とも表現されます。

また850MHz帯は800MHz帯を包括しているため、850MHzに対応していれば800MHzにも対応していると考えてよさそうです。
つまりiPhone7は、ドコモの3Gは問題なく使えることになります。

続いて、au回線の話に移ります。

見るべき部分が「CDMA2000」や「CDMA EV-DO」「CDMA EV-DO Rev.A」と言ったところに変わるだけで、それ以外はドコモ回線の確認の方法と大きくは変わりません。
ついでの話になりますが、iPhone7はCDMA EV-DO Rev. Aに対応しているため、au回線の3Gも使うことが出来ます。

周波数が対応していなければ携帯たりえない

極端な話、Wi-Fiを使えば端末を運用することは可能です。
しかし、携帯電話とは屋外へ持ち歩いて使うものだと思います。
屋外ではWi-Fiが使えないところが多いですし、周波数が対応していなければ、SIMカードが入っていても、モバイル回線に繋がりませんから、端末を携帯電話にするためには周波数の確認は必須になります。

格安simで使われる対応周波数は?

スマホの周波数イラスト

スマートフォン、と言いますか無線機器と周波数は綿密に関係しているのは、言うまでもありませんが、普段、携帯電話を使っている人でも、周波数を気にしたことがあるかと言えば、イエスと答える人は少ないでしょう。
格安SIMを使うにあたっては、少し気を配った方が良い周波数について、分かりやすく説明します。

格安simの回線事情

まず、格安SIMの回線がどのようになっているか簡単に説明します。
格安SIMを取り扱っている大部分は、MVNOと呼ばれる事業者になります。
MVNOとは仮想移動体通信事業者の事で、対になるものが移動体通信事業者のMNOであるドコモやauといったキャリアになります。

MVNOは「仮想」とつく通り、自らは無線局・回線をもっていないため、キャリアの回線を借りて運営しています。
そのため、周波数や利用可能エリアも、キャリアのものと同じということになります。
ドコモの回線を借りて運営しているMVNOの周波数は、ドコモのそれと同じというわけです。

もう少し周波数の話をすると、携帯電話が利用している周波数は大きくLTE(≒4G)と3Gの2つがあり、LTEでは主にデータ通信に、3Gでは主に音声通話に使われています。
ドコモとauでは、3G回線の規格が違い、ドコモがW-CDMA(UMTS)と呼ばれる規格、auがCDMA2000と呼ばれる規格を使っていて、W-CDMAに対応していてもCDMA2000には対応していない端末もたくさんあります。
3GとLTEはそれぞれbandやHz帯などで分けられています。

また、VoLTEと呼ばれるものもありますが、これはW-CDMAとCDMA200との関係とは違い、LTEを使った技術ですから、対応周波数を見るときにはLTEのところを見ます。

DoCoMoの電波の周波数の特徴について

携帯電話の電波の周波数画像

周波数と言っても、闇雲に対応していれば良いという訳ではなく、それぞれに役割があるため、人によっては対応していなくても全く問題ないものがあります。
自分の目的と重ならない周波数帯を把握するためにも、キャリアの周波数をしっかりと把握している必要があるでしょう。
ここではまず、ドコモの周波数帯とその特徴について簡単に説明します。

対応必須ともいえる周波数帯

同じ会社の周波数にもいろいろあり、日本中に張り巡らされているものもあれば、一部地域でしか対応していないものもあります。
国中に張り巡らされているものの電波さえ受信できれば、ひとまずは携帯電話として使うことが出来るでしょう。
では、そういう周波数帯はどれかというと、ドコモのLTEだとband1(2GHz帯)とband19(800MHz帯)です。

この2つの違いは周波数帯を見てもらうとわかるでしょう。
band1の方が高周波数で、band19が低周波数です。
周波数が高いほど通信速度が速いですが、障害物に弱くなるため、屋内や山奥などでは電波が入りにくくなります。

逆に周波数が低いと、障害物に強くなるため、屋内でも充分に電波が入ります。
このband19のようなものを、いわゆるプラチナバンドと言います。
周波数帯の表記でband1を2GHz帯としていますが、2.1GHzと表記したり、2100MHzや2000GHzとしたリしますから、同じものだと覚えておくと良いでしょう。

音声通話で使うときに3G回線、ドコモだとW-CDMAという規格です。
海外だとUMTSと表記するようですから、頭の片隅にでも入れておいてください。
それからドコモではFOMAと言っているようです。

対応しておきたいのはband1とband6で、LTEのband1とband19の関係とほぼ同じだと思って良いでしょう。

安定させるために出来れば欲しい周波数帯

住んでいる地域や利用する場所次第では、対応しているとより通信が安定するのが、band3(1.8GHz帯)とband21(1.5GHz帯)です。
band3は東名阪の大都市で使われているbandで、band1の補助的なものだと考えてよさそうです。
band21は北海道や東北、四国、北陸と言った地方で使われています。

band1のように大体どのスマートフォンであっても対応していますが、このband21は対応しているsimフリースマホはとても少ないです。
どうしても、対応してほしいという場合には、気にかけて確認しておいた方が良いでしょう。
ですがここで取り上げたものは、上記の地方以外だとあまり関係ありませんし、無理に対応させる必要はないです。

band1だけで問題ないんじゃないの?

band1は全国されていますし、どのスマホでも対応しているため、それだけあればいいんじゃないかと考える人もいるでしょう。
band1だけでは駄目だということはありませんが、前述通り高周波数であるband1は障害物に弱く、屋内で使いづらいという面があります。
山奥や郊外にはいかないという人でも、地下鉄に乗るために地下に行くでしょうし、1日の多くを屋内で過ごすという人も少なくないはずです。

また何かの機会に山に登るとも限りませんし、他のbandにも対応していることをお勧めします。
複数のbandに対応しているということは、それだけで使えるエリアが広がりますから、旅行に行って電波が悪いということも少ないでしょう。
またband3に対応していて、band1とband3がともに入るような地域だと、自動的にbandを振り分けてくれるため、仮にband1が混雑していても安定した通信を行うことが出来ます。

多くのMVNOがドコモ回線だから

多くのMVNOはドコモ回線を利用して、運営をしています。
ですから、格安SIMに乗り換えようと考えている人は、とりあえずこの周波数を覚えておくと良いでしょう。
特に新しく個人でスマートフォン端末を買う予定の人は、選び方の重要な要素になります。

ドコモ系の端末の周波数

LTE

  • 2100MHz帯(band1)
  • 1800MHz帯(band3)
  • 800MHz帯(band19)
  • 1500MHz帯(band21)
  • 700MHz帯(band28)

3G(W-CDMA,UMTS)

  • 2100MHz帯(Band1)
  • 800MHz帯(Band6)
  • 1700MHz帯(Band9)
  • 800MHz帯(Band19)

ドコモの周波数は上記のようになっていますが、今後増えたり減ったりする可能性は大いにあります。
また表記の方法ですが、bandの方は良いとして2100MHz帯などは2.1GHz帯と書かれることもありますし、2000MHz帯、2GHz帯などとも表現されます。
この辺りは、臨機応変に見ておいてください。

ドコモのLTEで見ておきたいのが、band1とband19です。
この2つに対応していれば、おおよそ国内ならどこでも使うことが出来るでしょう。
band1はとても高い周波数であるため、通信速度が速いですが、屋内などには届きにくい特徴があり、band19はプラチナバンドと呼ばれband1に比べると速度は遅いですが、屋内でも届きやすく効率的です。

3Gではband1とband6を見ておくと良いでしょう。
W-DCMAとUMTSの表記の違いについてですが、日本で使われるときは前者、海外で使われているのが後者ですが、どちらでも同じものだと覚えておいて大丈夫です。

auの電波の周波数の特徴について

電波の周波数を確認する男性

au回線のMVNOは、数は少ないものの、魅力的な会社が多いです。
そのため、利用されている方も多いのではないでしょうか。あるいは、これから利用してみたいと感じる人も多いのではないでしょうか。
利用するにあたり、au回線の周波数の特徴を知っていると何かと便利です。詳しく、見ていきましょう。

最低限必須の対応周波数

au回線のMVNOを使う場合、ネックになってくると思われるのが、3G回線です。
auはCDMA2000という規格を使っていますが、これがとても珍しく、対応しているSIMフリーのスマホが少ないのです。

そのため、auの端末を使わない場合には、CDMA2000に対応している端末を見つけることが重要になります。
さらに言うなら、CDMA2000でband1とband18に対応している必要があります。
この2つはLTEでもいえるため、少しわかりやすいかもしれません。

band1とband18で日本の人口カバー率は99%だと言われていますから、これだけあれば安心できる値と言えます。

band1については、どのキャリアも所有していて、2GHz帯(2.1GHz帯とも言われる)という高い周波数帯です。
そのため、通信速度は速いですが、入り組んだ場所や建物の中だと電波が入りにくくなります。

band18は800MHz帯というband1に比べると低いものになり、通信速度は劣るものの入り組んだ場所や建物でも、電波が入りやすいです。
LTEはデータ通信、CDMA2000(3G)は音声通話で使われるものですから、どちらも忘れずに確認するように心がけましょう。

通信できたらラッキーくらいな周波数

band1やband18に比べると優先度が低くなるのが、そのほかの周波数も対応しているに越したことはありません。
ただauは対応エリアを公開していないため、どのbandがどこで使われているという正確な情報は見つけられませんでした。
そのため、正確な情報ではありませんが、band11はエリアが狭いと言われてるくらいの認識で、特に気にしなくても良いのかもしれません。

それよりも注意しておきたいのが、band28です。
700MHz帯という、band18よりも少し低い周波数であるため、より障害物の影響を受けにくく、つながりやすい周波数帯です。
エリアはband1やband18には劣るものの、比較的新しく対応したbandであるため、今後そのエリアが広がっていく可能性は大きいと言えます。

band18やband28は低い周波数で、通信速度がband1に比べて遅いとは言いましたが、極端に遅くなるわけではなく、普通に使う分には不便さを感じることはないでしょう。

VOLTEの特徴について

au回線で無視できないのが、VoLTEについての話でしょうか。
ドコモでもVoLTEの話題がないことはないですが、格安SIMに関しては、au回線の話題でよく見かけます。
従来だと3G回線を使って音声通話を行っていましたが、それをLTEでもできるようにしようというのがVoLTEです。

利用方法はそれほど難しくはありません。VoLTE対応端末にVoLTE対応SIMを入れるだけで利用できます
LTEで通話をするため、auの珍しい3G回線を使わなくていいのではないか、と思われる方もいるかもしれませんが、LTEが圏外になると自動的に3Gに切り替えられるため、現状の3Gを無視しない方が良いでしょう。
余談ですが、auのキャリア端末でVoLTEに対応してる場合、SIMロックを解除しないと、au回線の格安SIMであっても使えません。注意が必要です。

au回線は3Gに注意

周波数に関してau回線で気を付けるべきところは、やはりCDMA2000が珍しい規格であるところです。
そのため、au端末をそのまま持ってくるのが楽であるように見えますが、VoLTEまで考えると悩ましいところです。
ですが、他のMVNOと一線を画す通信速度を持つUQモバイル等がありますから、面倒だから諦めるというのはもったいないかもしれません。

au系の端末の周波数

LTE

  • 2100MHz (Band1)
  • 1500MHz (Band11)
  • 800MHz (Band18)
  • 800MHz (Band26)
  • 700MHz (Band28)

3G(CDMA2000)

  • 2100MHz (Band1)
  • 800MHz (Band18)

auだと上記のようになります。
LTEで見ておきたいのが、band1とband18です。
ですがband1は大体どこの会社、どこの国でも使われている周波数帯ですから、あまり気にする必要はないかもしれません。

band18はドコモのband19と似たようなもので、プラチナバンドです。
役割は同じですが、band1しか被っていないため、ドコモ系のSIMカードでストレスなく使えていたとしても、au系のSIMカードに入れ替えたら電波が極端に悪くなることも考えられます。
au系のSIMカードを使うにあたって、特に注意したのが、3GのCDMA2000という規格です。

この規格は世界的にも珍しいもので、対応していない端末が多いです。
auの端末を使えば、あまり気にならない問題ではありますが、au端末を使う場合には、VOLTEの問題が生まれます。
auではVoLTE対応SIM・端末と非対応のSIM・端末に相互性がありません。

そのためVoLTEの対応非対応を把握しておく必要があります。
加えて、VoLTE対応機種の場合、SIMロック解除が必要です。

ソフトバンクの対応する周波数帯について

現在ソフトバンクの回線を使って運営しているMVNOはありません。
今後、将来的に出てくるかもしれません。そのため、確認しておこうと思います。
3Gはドコモと同じくW-CDMAを利用していて、bandを見ると、band1、band8(900MHz帯)、band11でドコモとは違うことがわかります。
LTEだとband1、band8、band28、band41です。

対応しておきたいのは、band1とband8で、やはり他の2社とは微妙に違います。
法律でSIMロック解除が出来るようになりましたが、端末の対応周波数によっては、SIMカードを入れ替えると満足に使えない可能性があるということです。
端末と回線が違う組み合わせで、スマートフォンを利用しようかと考えている方は特に、周波数はよく見ておくようにしてください。

周波数に対応していないとデータ通信に影響が

対応周波数があった端末でないと、データ通信が行い難くなるでしょう。
band1が存在するため、全く対応していないことはないですが、band1だけでは不便に感じることがあるのではないでしょうか。端末の購入前に、事前に確認することをおすすめします。