格安SIMに乗り換えたいと思っているけれど、手続きが複雑に思えて挑戦できないという人も多いのではないでしょうか。
乗り換えても、使い勝手が悪くなったら困ります。そこで、乗り換えるだけの価値があるのか、格安SIMのメリットについてまとめてみました。

一番は安い料金で利用できること

料金が安くなること

これがなければ、格安SIMに乗り換えようとは思わないと思います。
では、どれくらいの値段になるのでしょうか。
仮に容量3GBに通話オプションで1回5分までなら電話し放題を付けたとします。

会社ごとに値段の違いはありますが、音声通話付きSIMのデータ容量3GBが1,600円程、上記オプションは高くても800円程でつけることが出来ますから、2,400円で高速通3GB・5分以内かけ放題の携帯になります。
ただし、通話オプションはあるところとないところがあるため、付けたいのであればサービスを用意しているところから選ぶ必要があります。
何もしないと、格安スマホは通話料が高くなりがちですが、中には通話を重視する会社もあり、nifmoなどでは1,300円で時間無制限のかけ放題のプランなどもあります。

このかけ放題を付けたとしても、上記と同じ条件であれば月額2,900円で行うことが出来るでしょう。
また容量が3GBでは多い、あるいは少ないと思った人は、1GB当たり200円足したり引いたりしたら、大体の値段を計算することができます。
こうして計算された金額と、今現在の利用料を比べて見てください。

格安sim!安さの理由はここで明らかに!!

無駄をとことんなくすことが出来る

格安SIMの契約では、データ通信専用SIMに様々な機能を付け足していくようなイメージで組み立てられています。

例えば、普段は通話しないから音声通話機能がいらないなと思えば、付けなくてもいいわけです。
逆に、通話は必要なけれど、認証でSMSは使うから、SMSは欲しいと思えばつけることもできます。
こうして、必要な機能だけを残すことで、料金が安くなるのです。

上記2つに関しては、プランとして値段表示されていることが多いですが、多くの会社では音声通話を付けるなら+700円、SMSを付けるなら+150円、月額が多くなります。

必要なオプションだけを付け足して行くことになりますから、不要なオプションがついているパックを選ぶなんてことはありません。多くの会社がサービスを提供しているため、データ容量に関しても、自分の要望に合わせて細かく決めることが出来ます。

例えば、NUROモバイルなら、2GBから10GB間なら1GBごとにプランがあります。
4GBや6GBのような容量は、なかなか他の会社にはないため、1GB単位での節約が出来るでしょう。

テザリングがデフォルトで可能に

大手キャリアの場合、テザリングを行うために月額料金がかかります。
また、申し込みをする手間もあるのですが、MVNOの場合には、利用料金どころか、申し込みも不要なところがほとんどです。
ただし、機能は備わっていても、テザリングを行えないという組み合わせもあり、利用したい場合には動作確認などを事前に自分で確認しておいた方が良いでしょう。

テザリングが出来ない組み合わせの例をあげておくと、ドコモ端末でドコモ回線のMVNOのSIMカードを入れた時やiPhoneにmineo(Aプラン)のSIMカードを入れた時などがあげられます。
前者の場合、利用できる機種もあるとは聞きますが、多くの機種では利用できないため、無理だと考えておいた方が良いでしょう。
後者はホームページの動作確認で公開されており、対応していないことが明らかです。

ですが、mineoでもDプランを利用するのであれば、iPhoneでテザリングが出来ます。
どうしても気になる場合には、各社に問い合わせるか、WEBサイトにて自分で確認した方が良いかもしれません。

とにかく安くできるのが最大の特徴

安さだけを目指せば、月に500円以内でスマートフォンを利用できるのが、格安SIMの最大のメリットと言えます。
今回はテザリングを例としてあげましたが、キャリアだからこそある縛りがない事もまた、格安SIMを選ぶ大きなメリットの一つと言えます。

格安simにデメリットが存在する?!

SIMのデメリットを実感する男性

何事もデメリットがなければそれに越したことはありませんが、それは格安SIMでも同じこと。何も知らずに買ってしまった場合、デメリットは悪いものにしか感じられません。しかし、事前に把握したうえで選ぶことができれば、気になるほどではない小さな欠点として目に映る程度で済むかもしれません。そこで、今回は格安SIMのデメリットについて、わかりやすく説明します。

通信速度が大手キャリアより遅くなる

格安SIMを提供しているMVNOは、大手のキャリアから回線を借りて運営している状態です。
当然、使用可能な回線の量はキャリアの方がMVNOよりも多くなるため、比較すれば通信速度は遅くなってしまいます
ただし、遅くなる大きな原因として考えられる理由は、借りている回線に対して多くの人が利用していることがあげられますので、人が集中して利用する時間帯を除けば、大きなさを実感することはないでしょう。

特に利用者が多くなるのは、昼休憩の時間帯や、仕事が終わった後の時間帯です。
これらの時間帯と自分が利用する時間帯をずらすことが出来れば、あまり速度に悩まされることはないでしょう。

また、キャリアの携帯ほどの速度が絶対に必要かと言われれば、そうでもありません。
キャリアの場合、実測値としては20Mbps以上と言われていますが、利用するうえで必要な速度は、動画を見るとしても5Mbpsなのだそうです。

総じて、メールや軽いアプリをやる程度なら、もっと遅くても問題ありませんから、利用状況次第では気にすることもないかもしれません。

キャリアメールが使えない

キャリアメールとは、ドコモのドコモメールのように、キャリアが提供しているメールの事です。
アドレスの末尾が「@docomo.ne.jp」とか「@softbank.ne.jp」のようになっているものですね。
これらは格安SIMでは使用することが出来ません。

キャリアメールは、その会社が提供しているメールサービスのため、解約したら使えなくなってしまうのです。
ですが、MVNOにはそういったメールサービスがないところがほとんどで、メールアドレスを提供してくれるところでも、扱いとしてはフリーメールと変わらないとみて良いでしょう。

最近では少なくなりましたが、フリーメールでは登録出来ないアプリなどがあれば、格安SIMでは登録できない可能性があります。
また、それまでのキャリアメールが使えなくなりますから、それまでのメールアドレスで登録しているサービスなどがあれば、乗り換えの前に登録したメールアドレスを変更しておいた方が無難です。

格安SIMになった場合、フリーメールを使うことになると思いますから、一足先にアドレスを作り、登録されたメールアドレスを更新しておくと良いでしょう。

難しく考えずに、メールアドレスを変更した時の対応をすれば良いのですが、フリーメールがキャリアの端末では迷惑メールに振り分けられる可能性がある事だけは忘れないでおいてください。

メールアドレスを変更したと送っても、迷惑メールに行ってみてもらえなければ困りますから、事前に事情を説明して設定を変更してもらうか、迷惑メールのメールフォルダを確認してもらえるように伝えておくようにしましょう。

クレジットカード払いのみが主流

MVNOではクレジットカード払いが主流になっていて、口座振替を扱っているところはとても少ないです。
口座振替の場合、書面での手続きがあったり、引き落とし手数料がかかったりとクレジットカード払いの方が、不便は感じないでしょう。
クレジットカードを持っていないという場合には、仕方がないかもしれませんが、おそらくクレジットカードの一本化は経費削減の一環です。

安さのためだと思って、クレジットカードを使った方が良いでしょう。
また最近では、口座振替のところも増えてきているようなので、今後は口座振替による支払いで、不便がなくなるかもしれません。

利用者の使い方次第ではデメリットとは言い切れない

通信速度は、インターネットを連絡手段としてしか使わない人には、あまり重要視されません。そのため、キャリアメールもあまり使わないという人が増えたのではないでしょうか。
支払い方法がクレジットカードに限られていることも、普段からクレジットカードを利用する人であれば、その制限自体がデメリットになることは少ないと思います。
選択肢が制限されることでコストを抑え、低価格のサービスを実現していると考えれば、すべてがデメリットとは言い切れませんし、利用者の増加を受けて、今後はもっと改善されていくことになるでしょう。