短いメッセージを送りたいときに、電話番号を使って送ることが出来るのがSMSです。このサービスを積極的に活用している人は少ないのではないでしょうか。ですが、格安SIMで音声通話機能を付けない場合には、入れておきたいサービスの1つ。今回は、SMSについて分かりやすく説明します。
電話番号を使って送るメッセージ
まず、SMSについて簡単にどういうものなのかを説明します。
宛先を相手の電話番号にすることで、全角70文字までのメッセージを送ることが出来るサービスです。
音声通話SIMであれば、MVNOやキャリア問わず標準でついているものになります。
ですから、格安SIMを利用するときに、音声通話+SMSで申し込む必要はありません。
データ専用のSIMカードを申し込んだ人が、付けるかどうするかを考えるサービスになります。
申し込む場合、おおよそ月額150円です。会社によって、金額が微妙に違い、中にはSMSがついていないSIMカードを扱っていないところもありますから、確認してみてください。
送ることが出来る相手ですが、電話番号さえ分かっていれば、誰にでも送ることが出来ます。
格安SIMだから、キャリアの人には送れない、ということはありません。
通話料のように料金が必要になり、1通当たり大体3円程度で考えておくと良いでしょう。
SMSの必要性:アプリ認証
なぜデータ専用SIMにSMSを付ける必要があるのか、アプリで充分じゃないかと考える人もいるでしょう。
ですが、アプリで認証を行うときに、SMSを使うというものが結構あります。
影響が大きそうなものをあげると、LINEです。
メッセージを送るだけなら、Facebookのアカウントなどでも認証することが出来ますが、LINEで電話をするためには、SMS認証が必要になります。
それでも、ID検索などはできないそうですが、通話ができるかどうかは大きな違いと言えるでしょう。
この他にもGmailやDropbox、ゲームアプリであっても、安全性を高めるためにSMS認証を行っているところがあり、安全性を高めるという意味でも、SMSはつけておいた方が良いでしょう。
アンテナピクト問題の発生について
SMSがないと、アンテナピクト問題(セルスタンバイ問題)と呼ばれる問題が発生する可能性があります。
データ専用SIMの場合、音声回線を利用しないのですが、端末側からすると、利用していないのではなく、音声回線の電波をうまくつかめていないのだと認識しています。
この状態だと、端末は常に電波を探している状態になり、電池の消耗が速くなってしまいます。
SMSをつけると、音声回線の電波もつかむことが出来るようになるためか、この問題を解消することが出来るようです。
ただし、端末の中にはアンテナピクト問題が発生しないものもありますから、全てのデータ専用SIMに言える話ではありません。
必要か不要かは個人の判断
この端末しか持たないという場合には、付けていた方が良いと思いますが、例えば2台持ちの2台目ならば無理に受ける必要もないでしょう。
ですが、その端末でゲームなどをするというのであれば、やっぱりつけていた方が良いですし、どうするかは個人に判断になります。
仮にSMSを付けていなくて、欲しくなったという場合には、あとからでもつけることはできるため、最初はつけないというのも良いでしょう。
2年縛りがないため、こういったオプションをある程度自由に試せるというのは、格安SIMの利点と言えるでしょう。