IP電話という言葉を聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。
通話を特に必要としない人や、通常の通話機能で満足しているという人には馴染みがない言葉かもしれません。
そこで、IP電話の特徴について紹介したと思います。

インターネットを利用した電話

インターネットを利用した電話

IP電話とはインターネットの回線を利用したものです。
電話番号の最初が市外局番でも、080や090でもなく「050」であれば、それはIP電話の番号になります。
格安simを使って、通常の音声通話を利用した場合、20円/30秒が相場です。

MVNOの中には無料のアプリを提供していて、そのアプリを通してなら、半額の10円/30秒で通話できるというところもあります。
しかし、IP電話であれば、固定電話に対しては8円/30秒といったところや、安いところだと8円/3分というのもあります。
携帯電話に対してでも16円/1分と割安な金額で、利用できます。

基本料金がかかるところもあるため、一概に安くなるとはいいがたいかもしれませんが、例えばmineoのau回線であれば「LaLa Call」というサービスが基本料金無料で利用することが出来ます

LINEやSkypeもIP電話の種類に分類される

インターネットを通して通話をするというものであれば、LINE電話やSkypeなどを使っている人も多いのではないでしょうか。
電話番号が割り振られていませんが、これらもまたIP電話だと言えます。
基本料金が無料で利用できるため、上記のようなサービスと比べるととてもリーズナブルです。

基本的に電話番号がないため、気軽に連絡先の交換はできないとは思います。
しかし同一サービス内であれば無料で利用できるうえ、どちらかは入れていると思いますから、友達内や家族内などでしか連絡を取らないというのであれば、これだけでも充分でしょう。
それにSkypeだと、申し込むことで050の電話番号を取得することもできますし、LINEでも一応、一般の電話に電話をかけることもできます。
これはIP電話全般に言えることにはなりますが、IP電話を使うと「0120」のフリーダイヤルや「110」「119」といった3桁の電話番号にはかけることが出来ないため、注意が必要です。

データ通信sim+IP電話は可能か

格安SIMにはデータ通信しか行えない、データ通信専用SIMというものがあります。
音声通話が使えない代わりに、月額が700円程度安いです。
ここで節約を考えている方は気が付くと思いますが、データ通信専用SIMとIP電話を組み合わせたら、かなりお得に通話までできるのではないかと考えられます。

結論から先に言うと、利用可能です。
ただし、IP電話はインターネットの回線を使って行う音声通話です。
LTE環境が悪くなると、満足に通話することが出来なくなることが考えられます。

例えば何かのイベントなどで、多くの人が狭い地域に集まり、一斉に携帯端末を使うようなことがあれば、通話は上手くできなくなる場合が予想されます。
通常の携帯の音声通話だと、通話用に回線を用意しているらしく、データ通信が上手くできなくても通話はできるようになっているのだそうです。
試したことがないと実感がわからないかもしれませんが、年始の年賀状メールを新年を迎えてすぐに、携帯端末から送信しても、なかなかメールが届かない中でも通話は普通にできるのは、この回線の違いが理由のようです。

また、IP電話では、データ通信を発生させますから、契約しているプランのデータ容量次第では、通話しすぎるとすぐに容量いっぱいになってしまう恐れもあります。
それに加えて、前述通り3桁番号の電話をかけることができないため、いざというときに困るかもしれません。
そのため、2台目のサブの端末や、あまり携帯を持ち歩かないという人でないと、不便に感じることがあるかもしれません。

IP電話でさらに料金を抑える

音声通話SIMにしたら、月額が700円高くなります。
これに対して、IP電話であれば300円程で通話機能を使うことができますから、単純計算で月額400円もお得になりますし、条件次第では無料で使える場合もあります。
3桁番号は生涯使わないという人もいますから、データ通信専用SIM+IP電話で安く抑えるのも良い考えなのかもしれません。