妊娠数週を妊娠○○週と表します。
当然妊娠してからどれくらいなのかを数えるためのものですが、いつ妊娠したのかをはっきり自覚できる人はいませんよね。
では、妊娠数週はどのように数えるのか、調べてみましたので参考にしてみてください。
目次
妊娠数週とはどんな基準?
まず妊娠は期間がどれくらいなのかをご存知でしょうか。十月十日とも言ったりしますが、現在は280日±15日程度だと言われています。
WHOの基準では、妊娠期間は280日になっていますね。
妊娠数週とは、1週間を7日として、1か月を4週としています。
それが10か月間続くというのが、妊娠期間の考え方です。
つまり妊娠数週において、1か月は7×4=28日、10か月で28×10=280日となり、妊娠期間と同じになるわけです。
具体的な数え方ですが、最終月経開始日を妊娠0週0日目と数えて、妊娠0週~3週までを妊娠1か月目、4週0日~が妊娠2か月目になります。
以降は4週ごとに1か月と数えていきます。
月経周期などにより、左右されますが、妊娠2週目が排卵日となり、3週で妊娠が成立するようです。
妊娠○○期とはどのような時期のことを言うのか
妊娠には「初期」「中期」「後期」がありますが、それぞれ妊娠何週(何か月)を指しているか知っていますか。
妊娠初期は妊娠4週~15週の事で、月に直すと妊娠2~4か月に当たります。
妊娠中期は妊娠16週~27週で妊娠5~7か月、妊娠後期は28週~39週を指していて妊娠8~10か月になります。
安定期と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、一般に安定期に当たるのは妊娠5か月に入った時期になります。
つまり妊娠中期≒安定期くらいの認識でいいでしょう。
月経周期による基準の数え方との微妙な違い
月経周期が28日で安定している人であれば、これまで説明してきた数え方で良いのですが、そうではない人もいますよね。
月経周期が35日で安定している人の場合は、排卵日が7日遅れると考えます。
どういうことかと言えば、妊娠数週を7日遅らせて計算するわけです。
月経周期が一定ではない人の場合、低温期から高温期に移行する日を排卵日として排卵日を妊娠2週0日として妊娠数週を計算してください。
出産には個人差がある
当たり前の事ですが、妊娠期間は全員が全員280日ではありません。むしろ280日ぴったりで出産できる人の方が少数派かもしれませんね。
280日を前後することは、半ば当然とも言えますから、出産予定日を過ぎたからと言って、変に焦る必要はないのだと頭に入れておいてください。
妊娠初期は安定してない時期なので様々な事に気を付ける
妊活をしていてようやく妊娠出来たらまず妊娠初期と言う時期になります。
子供が出来たことに対する喜びもあるかもしれませんが、身体に変化が訪れ、胎児も安定していない時期ですから、多くの事に気を付けたいところです。
妊娠初期とはどういう時期か
妊娠初期とは、妊娠数週で言うところの妊娠4~15週、妊娠2~4か月を指します。
流産のリスクが最も高い時期で、流産の90%以上が妊娠初期に起こると言われているのです。
また、つわりが激しい時期でもあります。
妊娠初期が始まる妊娠4週目ですが、着床したタイミングで、ここから妊娠が成立したとされます。
これより前は妊娠2週とされていますが、妊娠しているというわけではないんですね。
着床した受精卵が細胞分裂を繰り返し人の形へ妊娠8~11週かけてなり、心音も確認できます。
それまで妊娠を実感できなかった人でも、実感することが出来るのではないでしょうか。
妊娠初期に気を付けておきたい事
妊娠初期は流産が最も起こりやすい時期ですから、まずは無理をしないように自分自身の健康を第一に考えましょう。母体の健康が胎児の健康につながります。
そのため、アルコールやタバコは止めましょう。また薬も個人の判断で飲むと流産につながる可能性があり注意が必要です。
また妊娠してからは、定期的に健診を受けることになりますので、忘れないようにしてください。
万が一体調に異変を感じたら、小さなことでも病院に行った方が良いでしょう。
妊娠初期には妊娠悪阻と言って、つわりで入院を必要とする状態になる恐れがあります。
水分を充分に摂ったうえで尿の色が濃いと妊娠悪阻の恐れがありますから、病院に相談してみてくださいね。
つわりと言う症状について
妊娠初期に訪れるつわりは、不快な症状の総称で、特定の病気と言うわけではありません。
妊娠中のむかつきや吐き気、嘔吐などはすべてつわりになるわけです。
原因は解明されていませんが、妊娠してからホルモンバランスが変化したことによる症状だと考えられています。
つわり中は食事をすると考えるだけでも負担になることもありますが、食べないと今度は体が持ちません。
食べられる時に、食べられるものを食べるようにしましょう。
空腹はむかつきを誘発しますので、お腹が空いてから食べるのは難しいです。
栄養バランスは大事ですが、この時期はいったん忘れて食べれる物を食べるようにした方が良い場合もあります。
流産の危険が最も高い時期
つわりもありますし、妊娠中で最もつらい時期の1つだと言えます。
流産の危険も高いですから、とにかく自分を大切にして過ごすようにしましょう。
妊娠中期で気を付けたい事
大変だった妊娠初期を経て、落ち着いてくる段階が妊娠中期です。
初期の頃と比べると出来る事も増え、思い出作りや子育て準備など色々やりたいことがあるのではないでしょうか。
しかし、羽目を外しすぎてはいけません。
妊娠中期はどんな時期?
妊娠中期は妊娠数週でいくと妊娠16~27週、妊娠5~7か月に当たります。
胎盤が完成する時期でつわりが和らぐと同時に、流産のリスクが少なくなり段落する時期と言ってもいいかもしれません。
「安定期」と言うのも、大体この妊娠中期を指します。
そのため、出産前にやっておきたい事、妊娠前にやっておきたかったけれど出来なかったことは、この時期にやってしまうのが良いでしょう。
赤ちゃんの互換も発達してくる時期で、胎教をしたいと考えている人は、この時期からはじめてみてください。
見た目からもお腹が膨らみ、妊婦らしい体型になります。
妊娠中期で摂取したい栄養素
妊娠中期になると、見た目が変わるほどに胎児が大きくなりますから、女性が摂取しておきたい栄養素も増えてきます。
まず意識したいのが、血液の素にもなる鉄分です。
ただでさえ女性は鉄分不足で貧血になりやすく、さらに自分+胎児の分の血液を作るので、最重要な要素と言ってもいいかもしれませんね。
また胎児の体が出来ていきますから、カルシウムも多く摂るようにしたいです。
妊娠初期にはつわりであまり食べられなかったという人もいると思いますが、この時期からは栄養のバランスを考えて食事をするようにしましょう。
つわり期とは逆に、ついつい食べ過ぎてしまう人が増えるのもこの時期です。
肥満になってしまうと、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、難産のリスクが出てきますから、食べ過ぎないように量を調節しましょう。
安定期とは言え妊娠中期で気を付けたい事はあります
安定期とは言え妊娠前の生活が出来るというわけではありません。
特に35歳以上の高齢妊娠の場合には、何かあった時のためにすぐに病院に行ける準備はしておきましょう。
しかし、軽い運動くらいはやっても大丈夫ですから、肥満対策のためにもウォーキングなどを始めることは良い事ですね。
運動をする場合、ゴルフやテニスのように体をひねるようなものや人との接触があるもの、お腹に負担があるものはしないようにしてください。
安定期だと言って安心しすぎない
安定期に入って体調的にも、精神的にも、落ち着いてくる時期です。
心配しすぎて、委縮してしまうのは良くないですが、だからと言って無理をして良い訳ではないことを頭に入れておいてください。
妊娠後期は普段以上に安静にしておきたいところ
妊娠後期までくると出産まであとわずかですね。
お腹もだいぶ大きくなり動きに制限があったり、予定日前後になればいつ産まれてもおかしくないので、安静にしておきたいところです。
しかし、子供が生まれる前にやっておきたかった準備が出来る、最後のチャンスでもあります。
妊娠後期ってどんな時期?
妊娠数週だと妊娠28~39週、妊娠8~10か月の事を指します。
この頃になると赤ちゃんの骨格がほぼ完成し、外の音にも反応するでしょう。
子宮を動き回ることが少なくなりますから、逆子と診断されるのもこの時期です。
しかし、逆子と診断されても、妊娠30週までは気にする必要はありません。
お腹もいっそう大きくなりますから、寝苦しさや胃もたれを感じることもありますから、妊娠初期のように安静にしておきたい時期です。
働いている人だと、妊娠34週目からは産前休暇に入りましょう。
また子供が生まれる前にやっておきたい事が出来る、最後のチャンスでもありますから、体調を優先して出産後の準備をやっておくようにしましょう。
妊娠後期の食事について
妊娠後期で気を付けたいのは、体重の増加です。
赤ちゃんのためにと思って、ついつい必要以上に食べてしまう人もいますが、肥満になってしまうと難産や妊娠高血圧症候群の危険性が高くなります。
しかし、赤ちゃんも大きくなっていますから、栄養を十分に摂る必要はあります。
では太りにくく栄養が豊富な野菜を意識的に摂るといいでしょう。
もしも栄養が足りないと感じるのであれば、サプリメントを使ってみてもいいでしょう。
妊娠後期はどんな時にでも病院に行ける体制を!
妊娠後期になると検査の頻度が一気に増えますから、忘れないようにいくようにしてください。
それから、妊娠末期になるといつ子供が生まれても、おかしくない状況になります。万が一がないように、どのような状況でも病院に行けるような体制を作っておきましょう。
すぐに病院に行けるようにと家に引き篭ったままでおらず、誰かが付き添うのであれば散歩などに行くようにしましょう。
最後に、妊娠後期に限ったことではありませんが、何か違和感などがあれば、すぐに病院に行くようにしてください。
生まれる直前の大事な時期
妊娠後期も10か月目に入ったら、いつ陣痛が来てもおかしくありません。
何処にいても、何をしていてもすぐに病院に行けるように、妊婦だけではなく周りの協力するような体制を作っておきましょう。
妊娠中の安定期についてどう考えていますか?
安定期と聞くと、どういった時期を思い浮かべますか。妊娠前と同じことをしても大丈夫な時期だと考えている人も、いるのではないでしょうか。
ですが、お腹の中に赤ちゃんがいることには変わりありません。本当に何をしても良いのか調べてみました。
安定期とは何か
安定期とは妊娠数週で言うところの5~7か月頃を指すようですが、専門家によっては流産のリスクが少なくなる妊娠4か月からだとする場合もあります。
安定期に入ったとはどういうことかと言うと、つわりが和らぎ、胎盤が完成してお腹の中で赤ちゃんがいる環境が安定したという事です。
そのため、流産のリスクが下がります。
流産の9割は安定期に入る前に起こると言われており、安定期に入った=流産をしなくなった=何をしても大丈夫と認識されているのでしょう。
つわりも和らぎますし、旅行に行く人も少なくはないようです。
ただし、つわりがずっと続く人もいますし、全くつわりがないという人もいて、正確にここが安定期だという事は言えません。
安定期にやっても良い事は安全対策をしっかりと!
安定期だから何でもやって良いというわけではなくて、ある程度制限はあります。
例えば旅行に行くときには、万が一を考えて体の負担にならない範囲で行った方が良いでしょう。安定期とは言え妊娠中の旅行は危険が潜んでるので、海外旅行はお勧めできません。
運動だとウォーキングやマタニティスイミング、マタニティヨガなど、無理をしない範囲で行ってください。
安定期に入れば、性行為も行って大丈夫だと言われますが、女性に負担がかからないように、特に腹部を圧迫しないように気を付けましょう。
それから、性行為をするときには、感染症の危険性がありますから、コンドームを付けて行ってください。
出産準備は安定期にやっておきたい
妊娠後期になるとお腹が大きくなり動きにくくなりますし、妊娠初期にはつわりが酷く流産の危険が高いためあまり動くことはできません。
そこで、安定期のうちに出産準備などは終わらせておきたいです。
児童手当金など、お金関係の書類はあとは提出するだけにしておくと良いでしょう。
両親学校や母親学校もこの時期が最も行きやすいです。
子供が生まれた時の部屋作りも、やっておくことで、出産後に慌てなくて済みます。
安定期=妊娠前の生活ではない
安定期は流産のリスクが少なくなるのは確かです。
ですが、安定期に入ったら絶対に流産しないわけではありません。9割が安定期前なら、1割は安定期後に流産するという事は頭に入れて、最低限の安全は確保しておきましょう。
安定期とは言え妊娠中の旅行は危険が潜んでる
子供が生まれたら、その子が大きくなるまで、自由に旅行に行くのは難しくなります。
ですから、生まれる前に最後の楽しみとして、安定期に旅行に行くのは良い事かもしれません。ですが、妊娠中には変わりありませんから、たくさんの危険がある事は頭に入れておきましょう。
安定期は安全な時期ではない
「安定期」と言う言葉を見て、もう流産の危険がない安全な時期だと勘違いしている人は少なくないようです。
確かに流産のリスクは、妊娠初期に比べると大きく下がりますし、つわりが和らいで動きやすくなりますが、無理をすれば大切な命を失うこともあります。
ただし、多くの妊婦が「マタ旅」として旅行に行っていますから、旅行に行ってはいけないという事はないでしょう。
旅行に行くとしたら、妊娠初期や妊娠後期は避けるようにしてください。
ある意味、安定期だからこそいけるという面でもありますね。
妊娠前のつもりで行動すると危険
旅行では歩いて行楽地を見て回ったり、遊園地でアトラクションに乗ってみたり、体験をしてみたりと普段よりも体を使うことは多いですよね。
それでも、妊娠前なら疲れることもなかったという人もいるでしょう。
ですが、妊娠中だとただ歩くだけでも疲れがきますし、
無理をしすぎれば体を壊すかもしれません。実際妊娠中に旅行に行って後悔した人の中には、歩きすぎて体調を崩し、旅行後から入院したこともあるのです。
そのため、自分が思っているよりも多いくらいで、休憩をとってください。
妊婦だから無理が出来ないという事を理解してくれない人とは、旅行に行かないことも大事です。
羽目を外して、胎児に何かあった後では、後悔してもしきれないでしょう。
また理解している人と一緒でも、妊婦側が無理をして体調を崩せば、周りに迷惑をかけることになります。
体調が万全でも遠距離の旅行は避ける
もしもの時のために、旅行先にある産婦人科を調べておいた方が良いと言われますが、経過がわかっていない妊婦を受け入れてくれるとは限りません。
万が一を考えるのであれば、何かがあればすぐに変えることが出来る、日帰り可能な距離にするべきです。
間違えても、海外旅行に行こうとはしないでください。
双子を妊娠しているとさらに危険
同じ妊娠でも双子を妊娠していると、さらに妊婦への負担も大きくなり、危険性も大きくなります。
出産経験者が「これくらいなら大丈夫」と誘ってくるかもしれませんが、人によって状況が違います。お腹の中の子を守れるのは自分だけですので、無理せずに過ごすことが大切ですね。