不妊の原因について疑問がある女性

何事にも原因と結果があるように、不妊にも原因があります。
しかし不妊の原因は何かと言われて、すぐに何か思い浮かぶ人がどれくらいいるでしょうか。

排卵障害・卵管障害の原因とは?

排卵障害とは自力では排卵がしにくい状態を指し、年齢や血液不順が原因となると考えられているのが卵巣機能の低下です。

また男性ホルモンが多いと、多嚢胞性卵巣症候群である可能性があります。

高プロラクチンによる濫觴障害も排卵障害に繋がります。
と言うのもプロラクチンと言うホルモンが排卵することを抑制するからです。
授乳期に高くなるホルモンですが、それ以外で高いと不妊という事になります。
それから卵管障害ですが、その原因の1つが性器クラミジア感染です。

感染したことが原因で、卵管が閉鎖したり、癒着したりしてしまいます。

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子宮着床障害について

人の妊娠は難しく受精したらめでたく妊娠と言うわけではなく、
着床しなければ妊娠にはならないのです。
この着床するかどうかの確率は、何の問題がなくても25%以下になると言われています。
つまり健康であっても、妊娠する確率は4分の1以下です。

そのため運が悪ければ夫婦ともに問題がなくても、何年も妊娠できません。
着床のメカニズムはよくわかっていませんが、着床の確率を下げる原因としてあげられるものの1つが黄体機能不全です。
子宮内膜を厚くして、妊娠に備える黄体ホルモンが不十分である状態で、運動不足や冷えが原因だと言われています。

また子宮筋腫と呼ばれる、良性の腫瘍が着床を妨げることもありますし、子宮奇形で上手く着床できないという人もいます。
しかし子宮筋腫や子宮奇形だと絶対に妊娠できないというわけではありませんので、心配はしなくても大丈夫です。

原因が不明の不妊

不妊の実に3分の1が原因不明だと言われています。
ただし原因不明とは、原因がわからず手の施しようがないというわけではなく、体内で受精できないか、卵子・精子の力が低下していることが原因です。
前者の場合には、人工授精などを行うことになります。

後者の場合、その主な原因は加齢です。女性だと37~44歳ほどで生殖機能がなくなりますから、それまでに何とか妊娠する必要があります。
現状、力を失くした精子や卵子をどうにかできる治療はありません。

病院に行くしかない原因もある

運動不足や冷えなどは、個人で解消できますが、中には病院で治療を受けるしかないものもあります。
年齢も不妊にかかわる以上、早めに病院に行くことが大事です。

不妊検査ってどうすればいいの?


不妊の検査をする医者

どうしても妊活が上手く行かない時、不妊検査をしてもらうことになります。
病院に行くのを躊躇う人もいるかもしれませんが、単純にどこに行ってどうしたらいいのかわからないという人もいるでしょう。
そこで、不妊検査について簡単にご紹介します。

どの病院で検査をしてもらえるのか

女性なら産婦人科か、不妊専門の病院ですから、あまり迷うこともないでしょう。
この2つの違いですが、気持ち的にとりあえず検査してみようと思えば産婦人科、不妊かもしれないと疑わしい時には専門病院と言った感じです。
設備的にも専門病院の方が整っていますし、検査で治療が必要だとわかれば、スムーズに話が進みます。

男性の場合は奥さんと一緒に産婦人科に行くか、泌尿器科に行くかのどちらかになります。
産婦人科の場合、男性1人だと受け付けてくれないこともあり、1人で検査するか夫婦で検査するかでいく病院を決めたらいいでしょう。

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女性の検査について

女性は男性に比べて、検査の数が沢山あります。
基本検査と呼ばれるものを挙げてみると、まず「音波検査」は膣内にプローブと言う器具を入れて、子宮や卵巣をモニターで確認します。子宮筋腫の有無や、子宮内膜の厚さなどをチェックするのだそうです。

血液を採取して行う「ホルモン検査」では、排卵障害の原因や黄体機能不全などを調べます。
子宮口からカテーテルを入れてX線写真を撮り、卵管のつまりなどを見るのが「子宮卵管造影検査」です。
また性交後の子宮頸管粘液を採取して、精子が頸管内に入っているのか良い状態の精子があるのかを調べる「フーナーテスト」などがあります。

女性の場合、時期により検査できるものと出来ないものがあり、全ての検査を終えるまでに1か月かかるとも言われていますから、時間を行うときには時間を上手く見つけて検査してもらいましょう。
基本検査で異常があれば、精密検査を受けることになります。

男性の検査についてと検査にかかる費用

男性は精液検査を受けることになります。
採取した精液を顕微鏡で観察して、精子の数や動き、どれくらい奇形があるかなどを数えます。女性と同じように、異常があれば精密検査に移ります。

検査の料金ですが、女性だと保険が適応されるものと適応されないものがあり、行った病院や検査の種類で金額が変わりますが、1検査で数千円から1万円程です。
男性だと精液検査で高くて1万円くらいになります。

妊活が上手くいかない時には病院で検査をしてみては?

病院に抵抗がある人もいるとは思いますが、早く治療を始めないと、今度は年齢で妊娠がしづらくなります。不妊かなと思ったら迷わず病院に行きましょう。

不妊治療ってどんな治療をするの?


不妊治療の治療法を伝える医者

妊活をしていて絶対に成果が出ると良いのですが、なかなか上手くいかないこともあります。そういう時には、病院に行って検査をしてもらうでしょう。
その検査で、もしも生殖機能に問題があれば、不妊治療を行うことになりますが、不妊治療についてあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。

ステップその1 タイミング法

不妊治療にはいくつかの段階があり、治療が上手くいかなければ次の段階に行くという流れが一般的です。
ただし、高齢妊娠になる場合など、段階を飛ばして治療をすることもあります。
最初の段階とて言われるのが、「タイミング法」です。

タイミング法とは、基礎体温を記録し排卵予定日を把握して、妊娠しやすいタイミングで性交を行うことになります。
基礎体温の記録や、排卵予定日の予測は個人でもできなくはないですから、わざわざ病院でと思われる方もいるかもしれませんが、基礎体温の計り方と見方医師の指導があった方がより確実です。

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ステップその2 排卵誘発、人工授精

半年程度タイミング法を試して駄目だった場合、排卵誘発を行います。
タイミング法と違う部分は、排卵日を予測して行うのではなく、排卵誘発剤を用いて人為的に排卵を起こすところです。
とはいっても、ここまでは通常の妊娠と大きく違うところも少ないといえるでしょう。

排卵誘発でも駄目だった場合、次に行うのが人工授精です。
ここから人の手を借りての妊娠になります。
人工授精と聞いて大掛かりなものを想像する人もいるかと思いますが、人の手を使う物では最も自然妊娠に近く男性の精液を人の手で女性の子宮内に注入する方法です。

卵子を採取して、試験管で……と言った段階はまだ先になります。

ステップその3 体外受精、顕微受精

この段階までくると、想像している不妊治療になるかもしれませんね。
体外受精は、男女から精子と卵子をそれぞれ取り出して、体の外で受精させてから、子宮に戻します。
子宮に精子を注入してからは、精子任せだった人工授精とは違い、体外受精は卵子の精子を振りかけますから、より受精しやすいといえるでしょう。

顕微授精は体外受精の1つで、精子も卵子も採取します。
体外受精との違いは、精子を振りかけるのではなく、人為的に卵子の中に入れてしまうことです。
その時に、顕微鏡を使うから、顕微授精と呼ばれています。

不妊かなと思ったら病院に相談して

自分は不妊ではないと思うのは簡単ですが、妊娠できないまま何年も経ってしまうと年齢による不妊に繋がります。
本当に子供が欲しいと思っているのであれば、早め早めの行動を心がけましょう。

不妊治療に掛かる費用はどれくらい?


不妊治療に掛かる費用についての画像

不妊治療に踏み切ろうと考えているカップルは、少なくないでしょう。年齢とともに妊娠する確率は下がりますから、初婚年齢が高くなっている現代、以前よりも不妊に悩んでいる人は多いです。しかし、そこでネックとなるのが、治療費ではないでしょうか。

半数以上が100万円以上の費用を費やしている!?

不妊治療はいくつかの段階があり、どこで妊娠できたかによって総額が大きく変わってきます。
そのため、人によって大きく金額が異なるのですが、不妊治療を受けているカップルの半数以上が、100万円以上の治療費を費やしているというアンケート結果もあります。
中には1千万円以上使っても妊娠できなかったという話もありますし、それなりの覚悟をもって治療を始めた方がよさそうです。

なぜ不妊治療がここまで高額になるかですが、まず治療が長期にわたる事と、内容によっては高度医療になり保険適用外になるからだといいます。

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不妊治療の大まかな値段

不妊治療で保険が適用されるのはタイミング法と排卵誘発です。
タイミング法は排卵日予測し、性行為を排卵日前にするように指導するもので、3000~8000円、排卵を誘発する排卵誘発剤が3000円程度になります。
これ以降は保険適用外の話で、精子を人為的に子宮に入れる「人工授精」が15000~30000円と前2つよりも、それなりに高くなります。

ですが、本当に値段が上がるのはここからで、体の外で受精させ子宮に戻す体外受精が20~50万円程度、顕微鏡を使って卵子に直接精子を入れる顕微授精が25~60万円程になります。
値段にばらつきがあるのは、病院によって金額が大きく変わってくるからですね。
体外受精や顕微授精は、高いと2回の治療で100万を超えますから、多くのカップルが不妊治療で100万円をこえているというのは、不思議ではなさそうです。

タイミング法 3000~8000円程
排卵誘発(剤) 3000円程
人工授精 15000~30000円程
体外受精 20~50万円程
顕微授精 25~60万円程

少しでも安い費用にならないのか

不妊治療には助成金が存在しますから、いくらか負担を減らすことが出来ます。
ただし誰にでも適用されるわけではありません。
まず、戸籍上の夫婦である必要があります。それから、体外受精と顕微授精のみでしか適用されず、この他の方法では妊娠の見込みがない・可能性がかなり低いと診断されないといけません。

最後に夫婦の所得合計が730万円未満であれば、助成を受けることが出来ます。
平成28年から少しルールが変わり、初回上限30万円、2回目以降は15万円をうけとることができます。

1度休止するというのも選択肢

不妊治療は、経済的きつくなることもあると思いますが、諦めてしまうのではなく、1度休んでみることも考えてみてください。

不妊治療における安心の助成金など

不妊治療の助成金についての画像

何をするにもお金が必要で、当然不妊治療にもお金はかかります。

少しでも治療費を安くできれば嬉しいですよね。
そこで不妊治療で活用できるかもしれない制度についていくつかご紹介します。

体外受精や顕微授精の不妊治療は助成金が受けられる

体外受精や顕微授精を行ったときには、上限が初回30万円、2回目以降は15万円うけとることができる支援制度があります。
その条件は、戸籍上の夫婦である事、上記治療以外で妊娠できない・可能性がかなり低い事、夫婦の所得合計が730万円未満である事です。
もしも治療が中断してしまった場合や、凍結した受精卵を移植する場合には、上限が半額になります。

年齢で助成金を受けられる回数が異なり、40歳未満であれば6回、40歳から43歳未満が3回、43歳以上が対象外です。
若いほど女性を受けられる回数が多くなりますから、早めに治療を始めた方が良い制度だといえますね。
この助成以外にも、各都道府県で独自に行っていることがありますから、一度自分の住んでいる地域の事を調べてみるといいでしょう。

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安心の高額療養費制度を利用する

高額療養費制度とは、月初から月末までの医療費の自己負担が高額な場合に、一定額を超えた分を払い戻してくれる制度です。
一定額は所得で異なりますから、自分の所得に合わせて調べてみてください。
利用できるものは保険適用内の医療費に限りますから、不妊治療ではタイミング療法と不妊検査などで使えます。
申告期限は2年と長いので、心当たりがある人は、申告してみると良いです。

医療費用の控除も出来る

年間の治療費が10万円を超えた場合に受けることが出来るのが、医療費控除です。
助成金などがあれば、その金額を差し引いて、10万円を超えた分を所得から差し引くことが出来る制度になります。
これまで説明してきたものと違うのは、お金をもらえるわけではないことです。

仮に年間の医療費が100万円だと、90万円を所得から差し引くことが出来ます。
所得が差し引かれた分、税金などが安くなりますし、ある意味節約になるといえるでしょう。

使える制度はどんどん使うのがおすすめ

こういった制度を知らない人も多いと思いますが、申請をしなければ、利用することはできません。不妊治療には多くのお金がかかりますから、使えるものは使う精神で、制度を活用した方が良いと思います。
むしろ使わずにあとで知ったら、もったいないと感じるのではないでしょうか。

ですから、使える制度は全部使ってしまうくらいの、勢いで申請すると後悔はしないと思います。

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