せっかく買ったスマートフォンやタブレットが、動作が遅くてインターネットに接続できない、アプリをダウンロードするのに時間がかかる、となったら嫌ですよね。
端末の性能も関わってくるところですが、通信速度を気にしたいのであれば、契約する会社を吟味した方が良いです。
ですがそもそも、なぜ通信速度は変わってしまうのでしょうか。
通信速度が変わるのはなぜか
格安SIMを販売しているところは、大体MVNOになりますが、MVNOとは回線を他社に借りているところのことを言います。
携帯電話の回線を持っているのは、大手キャリアであるドコモ、au、ソフトバンクですが、現状のところソフトバンクの回線を借りている事業者はないようです。
つまり、どの会社であってもドコモかauから回線を借りていますから、最大通信速度やエリアが大きく異なることはありません。
しかし、最大通信速度とはあらゆる条件が良好な時に初めて出せる速度であり、回線を持っているキャリアですら、その速度は出せないと言っていいでしょう。
それでも、キャリアの方がMVNOよりも速度が出せるのは、使える回線の量が全然違うからです。
そのため、MVNOもたくさん回線を借りていれば、よりキャリアの速度に近づくことが出来ます。
とはいえ、回線を借りればそれだけ費用がかかりますから、たくさん借りることが出来るところと、そうではないところが生まれ、これが通信速度の大きな違いになります。
結論から言えば、回線と利用人数のバランスと言った方が良いのかもしれません。
例えば、10ある回線を1人で使うのと、100ある回線を90人で使うのでは前者の方が速いでしょう。
利用人数の話になると、上記の理由から多くの人が利用する時間帯は、回線が混雑しやすく通信速度が遅くなります。
逆に人が少ない時間帯であれば、回線にお金をかけていないMVNOであっても十分な速度を出せることになります。
通信速度が早いメーカーはどこ?
仕組みも大事ですが、実際にどこが速いのかという話になると、今回はMVNOに限って話しますが、実測における通信速度では、UQ mobile(UQ モバイル)が最速だと言われています。
実際MMD研究所という調査機関でも、15.8Mbpsで格安SIM最速だという結果がありますし、格安SIMアワードの通信部門で2015年、2016年と2年連続1位に選ばれています。
ほかの会社だと、mineoのau回線やNifMoあたりが、同研究所の結果でも上位になり、格安SIMアワード2015でUQ mobileに次いで2位3位になっていますから、速いと言ってしまって良いでしょう。
ここで見てほしいのが、mineoの「au回線」というところです。
同じ会社でも、複数のキャリアの回線を利用できる場合、どちらを選ぶかで速度が変わってきますから、注意が必要です。
通信速度はどれくらい必要か
2秒から3秒程度なら読み込み時間が入っても問題ない人もいれば、1秒でも遅く感じる人もいるため、あくまで目安の速度の話になってしまいますが、いくつかご紹介します。
キャリアの速度がだいたい20Mbps、UQ mobile(UQ モバイル)が約15Mbpsということを頭に入れておくとわかりやすいかもしれません。
まず、文字媒体のメールや、LINEのような簡単なアプリであれば200kbpsでも、ストレスなく利用できます。
同じメールでも、画像や動画を添付した場合、添付したファイルの大きさにもよりますが、1Mbps以上は欲しいですね。
インターネットを見る場合、開こうとするページにどれくらいの画像や動画があるのか、などに寄りますが、3Mbpsほどあればどんなページでも見ることが出来るでしょう。
動画を見たいという場合であっても、5Mbpsで事足りようです。
動画でも、YouTubeのように画質の設定が出来るものの場合、低画質にしたら5Mbpsも必要はないと思います。
アプリのダウンロードをするときには、3Mbpsは欲しいところです。
自分の生活に合わせて選択する
普段から高画質の動画を見る人や、アプリを良くダウンロードする人であれば、通信速度は速ければ速いほどいいでしょう。
しかし、基本的に連絡用の道具としてしか利用しない場合には、そこまで神経質にならなくても良いのかもしれません。