確認しておきたい3つのスペックを紹介する女性

SIMフリースマホを買うときには、無数にある端末の中から、1台を選ぶことになります。
経験豊富な詳しい人であれば、性能面をしっかりと比較して、確認してから選ぶかもしれませんが、慣れていないと、どれを買ったら良いのかがわからなくなってしまいがちです。同じ値段で比べるにしても、少しでもスペックが高い方がお得だと思いますので、最低限見ておきたい3つのスペックについて、分かりやすく説明します。

見るべきスペックは2つのCPU

パソコンなどをよく使う人であれば、今更かもしれませんが、CPUは確認しておきたいスペックの1つです。
簡単に言うとスマートフォンの頭脳に当たる部分で、行動の指示や処理はここで行うことになります。
この部品の性能が良ければ、単純に処理能力が高くなるわけです。

CPUに関しては、見ておきたいところが2つあります。
1つはクロック周波数で、もう1つがコア数です
クロック周波数は、1.4GHzとか2.1GHzのような形で表示されているため、比較するのは簡単でしょう。

数字が大きいほど、処理能力が高いと考えてもらって構いません。
Hzの前の一文字は、G以外にもMが入るかもありますが、ギガやメガと読み替えると分かりやすいと思います。
簡単に示すなら、k<M<Gとなります。1Gは大体1,000Mです。

それから、コア数ですが、こちらは数字で書かれてはいません。
デュアルコア、クアッドコア、オクタコアなどと書かれているでしょう。
コア数とは搭載されているCPUの数の事で、デュアル(2)<クアッド(4)<オクタ(8)の順に性能が高くなります。

例えば、デュアルコアはCPUが2つある事を示し、クアッドコアはCPUが4つある事を示しています。
2人で働くよりも、4人で働いた方が効率よく仕事が出来るようなものです。
処理能力の高さは、当然クアッドコアの方が高いと言えます。

クロック周波数もコア数も、数字が大きいほど性能が高いとみて良いでしょう。
ただし、あまりにも処理能力が高くなると、バッテリーの消耗が激しくなる可能性があります。
クロック周波数はだいたい1.2Ghz~1.8GHzで、クアッドコアくらいの性能があれば、普通に使う分には困らないでしょう。

高いメモリなら同時に作業が出来る

続いて見ておきたいのが「RAM」、「メモリ」ということもあります。
ですが、スペック表では、ほとんどRAMが使われています。
CPUが作業をするための台のようなもので、数値が大きいほど様々な作業が出来て、効率が良くなります

あまりスマホを使わないという人であれば、1GBもあれば充分ですし、2GBもあれば多くの人が満足できるでしょう。
4GBもあれば、どんなスマホヘビーユーザーでも、納得のいく性能だと言えます。
標準的なスマホだと、2GBになるようです。

通信方式などに書かれる対応周波数

各キャリアはそれぞれ、微妙に違った周波数を使っていて、端末がその周波数に対応していないと、受信することが出来ません。
表記はband○とか、○○MHz・○○GHzのような形です。
例えば業者Xがband1、band5、band18を使って、通信事業を行っていた場合、使う端末が対応している周波数がband3、band7、band20などだと、利用することが出来ません。

また、対応周波数がband1だけでも、通信はできますが、対応数が増えるほど安定して通信を行えます
そのため、対応周波数が多いほど使える可能性は高くなりますが、逆に少なくても自分が利用する会社の回線の周波数に対応していたら、充分です。
ドコモ回線だと、見ておきたいのはband1とband19ですが、band1はどのスマホでも対応しているため、band19があるのかを調べてみてください。
au回線だとband1とband18になります。

また、これまではLTEと呼ばれるものでしたが、それ以外には、3G回線についても調べておいた方が良いでしょう。
3Gは音声通話を行うときに使われるものであるため、特に音声通話SIMを使っている人は要注意です。
ドコモの場合には、UTMSとかW-CDMAと書かれている部分の話になります。

UTMSとW-CDMAは、表記が違うだけで同じものです。

simフリースマホを検討中なら最低限確認を

SIMフリーの場合、自分で判断して良いものを見つけないといけないでしょう。
そこまでしなくても、最低限スマホとして使えるものを選ぶ場合には、この3つくらいは気にしておいた方が良いかもしれません。

知っておくと便利なスマホのスペックの見方

スマホのスペックを確認している女性

スマホにも色々な種類があり、様々なスペックの端末が店頭に並んでいます。特にSIMフリーのスマホを買うときには、自分でスペックの違いを比較できると、より使いやすい端末を選んで購入することができるようになります。
CPUやRAMと言ったものはもちろんですが、そのほかにも知っておくと便利なスペックがあります。
そこで、わかりやすく説明します。

ディスプレイのスペック

スマホを買う上でも、使う上でも無視できない要素として、ディスプレイがあります。
簡単に比較しても、ディスプレイの大きさは端末ごとに大きく異なり、使いやすさにもっとも影響を与えています。
標準的な画面の大きさは5インチですから、覚えておくと参考になるでしょう。

映像が綺麗に見えるかどうかを知りたいときには、解像度を見るようにしてください。
多くはピクセル数で表記されています。例えば、720×1280のように表記されます。
この例ですと横に720ピクセル、縦に1280ピクセルあるということを示しています。
数値が大きいほど、きめ細やかな映像を楽しむことが出来ます。

参考までに、5インチのディスプレイの場合、720×1280もあれば充分な解像度と言えます。
インチ数が増えて、画面が大きくなれば、その分ピクセル数も増えないと、きめ細かくなりませんから注意が必要です。
逆に言えば、5インチのディスプレイであるにも関わらず、1080×1920もの解像度であれば、かなりの高画質になるでしょう。

HDやフルHDという言葉を聞いたことがあると思いますが、5インチで720×1280だとHD、1080×1920だとフルHDと呼ばれます。
iPhoneなどでは、○○×○○といった表記ではなく、ppiを使われることがあります。
ppiとは1インチあたりのピクセル数を表していて、340ppiあれば、かなりの高精細と言えるでしょう。

カメラのスペック

カメラの性能についてよく言われるのが、画素数です。
スマホのスペック表でも、画素数で表示されることが多く、この数字が大きいほどきめ細かい写真が取れることになります。
しかし、カメラの性能は画素数だけで決めることが出来ません。

むしろ、画素数を抑えた方がキレイに撮れるという場合もあります。
だとしたら、どういうもの良いのか悩んでしまいがちですが、多くのスマホのスペック表では、カメラの性能について画素数しか掲載されていないため、判断が難しいところです。
そのため、実際に店舗に足を運んで、実機を触って確かめるというのが良いでしょう。

ディスプレイの兼ね合いもあり、単純に比較することはできませんが、画素数で言うと800万画素から1300万画素が標準的で、これよりも大きければ、高性能または高精細だと言うことができます。

ストレージ(ROM)とは

CPUやRAM等、ローマ字だけで表現される言葉がいくつもありますが、ストレージ(ROM)も、その1つと言っていいかもしれません。
もっと簡単な言葉で言い換えるなら、スマホ本体の保存容量の事になります。
大きければ、大きいほど、スマホ本体に写真や動画などを保存しておくことができます。

そのため、適度な大きさが必要と言えます。
同じ種類の端末でも、ストレージ(ROM)を選べたり、モデルによって大きさが違ったりと、ほかのスペックよりも融通が利きやすいので、自分の使い方に合った大きさのストレージ(ROM)が搭載されている端末を選ぶと良いでしょう。
スマホの中には、ストレージ(ROM)が足らなくなった際に、外部メモリとしてSDカードやクラウド技術を使い、スマホの外に写真や動画などを保存しておくことができる機能を備えた端末があります。そのため、絶対に大容量が必要とされている訳ではありません。

拘りがあるのであればスペックの確認は必要

今回、説明したスペックに関しては、高品質や低品質を問わず、スマホが使えないとか、使えないアプリが増えるというような重大なものではありません。
しかし、使い方に多大な影響を与える要素となりますので、こだわりたい部分となりますので、気になったのであれば覚えておいても損はないでしょう。