ウォーターサーバーが臭いって本当?

ウォーターサーバーが臭いって本当?

「水道水よりも安全でおいしい水が飲みたい!」みなさん、きっとそんな思いがあってウォーターサーバーを使用していることと思います。しかし残念なことに、メーカーにはウォーターサーバーから異臭がしたという苦情が少なからず報告されています。

そこで今回はウォーターサーバーのニオイについて、その原因や解決策について詳しく見ていきたいと思います。

ウォーターサーバーが臭い原因は一つではない!

ウォーターサーバーが臭いという苦情の中には、水自体が臭いというものとサーバーからニオイがするというものがあります。

また、カビ臭い・プラスチックの焼けたようなニオイ・ビニールのようなニオイなどニオイの種類も様々です。さらに、使い始めた直後から臭うという方もいれば、半年ほど使ってから臭うようになったという方もいます。

ニオイの種類、場所、ニオイ始める時期から考えてもサーバーが臭い原因は一つではない、ということが推測できます。

ウォーターサーバーの水が臭い原因はこれ!

では、ウォーターサーバーのニオイの原因とは何なのか、また具体的にどのようなニオイがするのかを見ていきましょう。

カビ臭がした時の原因と解決法は?

ウォーターサーバーのニオイで最も多く聞かれるのがカビ臭です。これは、メンテナンスを怠ったことが原因である場合が多いようです。

最近のウォーターサーバーには、一定時間ごとにサーバー内にお湯を循環させることで清潔な状態を保つセルフクリーン機能がついているものがあり、専門業者によるメンテナンスの必要がないことで大変人気です。

しかし、セルフクリーン機能だけに任せ、あとはほったらかしにしておいてもいいという訳ではありません。

セルフクリーン機能が有効なのは、あくまでもタンク内ですので、ボトルの差込口や注水口(水やお湯が出る部分)をきちんとお手入れしなければ、そこからカビや雑菌が侵入し、繁殖してしまう可能性は大いにあります。

最も安心なのは、定期メンテナンスを行ってくれるメーカーのサーバーを使うことです。定期メンテナンスでは、劣化した部品の交換や修理だけでなく、サーバー内部の洗浄も徹底的に行います。

ウォーターサーバーを選ぶ際には、メンテナンスを行っているかどうかも選択の基準になるでしょう。

多くの人に選ばれる商品をウォーターサーバーランキングから選べば安心です。

プラスチック臭・ゴム臭の原因は?

プラスチック臭・ゴム臭の原因は?

カビ臭に次いで多いのが、水を飲んだ際にプラスチックやゴムのようなニオイがするといったものです。

これは、サーバー内の水が通過する部分の部品のニオイが、水にうつることが原因と考えられます。使い初めのサーバーによくあり、何度か使用しているうちに自然に消えることが多いようです。

バッグタイプ特有のビニール臭

ウォーターバッグタイプのサーバーをお使いの方の中には、ビニール臭がするという口コミが見られます。

ウォーターバックはニオイが発生しない素材を使用していますが、サーバーや水の保管場所が直射日光の当たる場所だと、水の味が変わることも考えられるようです。

お水から塩素臭がする?!

天然水はもともと塩素を使わずに殺菌していますし、RO水(ピュアウォーター)に至っては、逆浸透膜によって塩素は完全に除去しています。ですから、塩素臭の原因として考えられるのは、コップを水道水で洗った際に残っていた水滴です。

「え?そんなことが理由?」と思われるかもしれませんが、ウォーターサーバーの水が臭いと感じる方の中で割と多くを占める原因の1つです。塩素臭を感じた場合は、1度紙コップに入れた水を飲んで確認してみましょう。

ニオイを抑えるための解決策は他にもある!

ニオイを抑えるための解決策は他にもある!

給水する度にボコボコと空気が入るガロンボトルの場合、お部屋の臭いが水にうつることが考えられます。特に室内でタバコを吸うご家庭は注意が必要です。

また、香水・化粧品など臭いの強いものは、サーバーやストックボトルの近くには置かないようにしましょう。

ウォーターサーバーのお湯だけが臭い原因は?

水のニオイは気にならないのに、お湯だけが臭い気がするという場合は、タンク内にあるお湯を温めるための金属棒のニオイうつりが原因ではないかと考えられます。

また、お湯は湯気が立ち上がるため、わずかなニオイも感じやすいことも原因の1つと考えられます。お湯は常に80~90度で保温されているため、カビや雑菌の繁殖の心配はありません。

ウォーターサーバーが臭い場合の各メーカーの対応をご紹介!

では、もしもウォーターサーバーのニオイが気になった場合、メーカー側ではどのような対応をしてくれるのでしょうか。

サーバーの売れ筋ランキングでも常に上位のフレシャス、サントリーウォーターサーバー、コスモウォーターについて、実際にあった苦情とその対処法やメーカー側の回答について見ていきましょう。

フレシャスの対応は?

フレシャスでは、ペットボトル素材ではなく、柔らかい素材のウォーターバッグを採用していますが、このウォーターバッグからビニール臭がするという口コミがいくつか見られました。

ウォーターバッグにはニオイが発生しないポリエチレンを使用していますが、保管場所によっては味が変わることも考えられるということです。サーバーやストック用の水は日の当たらない冷暗所に置くようにすれば安心ですね。

また、セルフクリーン機能が備わっているため、メンテナンスをしなくても良いと評判のフレシャスですが、サーバーと水をつなぐアタッチメントは月に1度お手入れが必要になります。

カビ臭がしたという方もその部分を洗浄したことで臭いは解消したようです。

サントリーウォーターサーバーの対応は?

サントリーウォーターサーバーでは、ポリエチレン製のバッグに水を充填していますが、そのバッグからビニール臭がするという口コミがあります。

ウォーターバッグはダンボールで梱包されているため日光の影響は受けにくいのですが、念のため直射日光や高温多湿になる場所には置かないようにという回答です。

また、カビ臭がすると言う口コミも見られます。オートクリーンシステムを搭載し、さらにウォーターバッグも外気にふれないバッグインボックスタイプなので、サーバー内で雑菌が繁殖する可能性は非常に少ないのですが、やはり基本的なお手入れは必要になります。

給水口と注水口を除菌アルコールスプレーなどを使用してお手入れすることでニオイは改善されるという回答です。

コスモウォーターの対応は?

「給水口からプラスチック臭がする!」と言う声がありますが、これはサーバー内部のモーターの稼働で熱がこもったことが原因のようです。数日使ううちにニオイはとれるようですが、場合によってはサーバーの無料交換も可能という対応です。

また、カビ臭もよく見かける口コミの一つです。コスモウォーターは、冷水タンクに取り込む空気をクリーン処理するクリーンエアシステムを採用しているため、タンク内には雑菌が繁殖しにくい設計になっています。

そのため定期メンテナンスは必要ありませんが、やはり他のメーカーのサーバー同様、注水口やボトルの差込口の手入れを怠ると雑菌やカビが発生する原因になるようです。

薬品臭に関しては、サーバーを洗浄する際に使用する薬液が残った可能性があるようです。数回使用しても気になるようなら交換も可能という対応です。

ウォーターサーバーの水って腐るの?

ウォーターサーバーの水って腐るの?

ウォーターサーバーの水には食品衛生法によって18項目の水質基準が、そして水道水には水道法によって51項目の水質基準があります。この数字だけを見ると、水道水はミネラルウォーターに比べ水質の基準が厳しく、それゆえ安全であると考えられます。

しかし水道水は、水質を良くし、水が腐る原因となる有機物・雑菌・微生物などを死滅させるために塩素を使用しています。

この塩素は、発がん性のほか人体への様々な悪影響を及ぼす可能性があるとも言われています。また、いわゆるカルキ臭がするため、水自体が美味しくないという問題もあります。

一方、ミネラルウォーターは、水道水のように塩素での強力な消毒は行っていません。それなのになぜ保存が効くのかというと、作る工程に秘密があるのです。

多くのミネラルウォーターは、徹底した衛生管理のもとに水を作り、殺菌し、腐敗の原因となる有機物や雑菌が入らないよう無菌状態でボトルに充填しています。

特にRO水は、RO膜というフィルターで、1㎜/1000万分の不純物までもろ過しているため、他のどんな物質も含まない本当にクリアな水になります。

さらに、最近のウォーターサーバーには、水ボトルに外気が入らないように使う度に収縮するものや、サーバー内に入る外気をキレイにするフィルター、またタンク内にお湯を循環させて自動的に殺菌するシステムなど、水を清潔に保つための様々な機能を備えています。

しかしながら、開封して外気に触れたミネラルウォーターは無菌状態ではなくなるため、環境によっては雑菌が繁殖して腐る可能性が出てきてしまいます。その結果、ニオイや味がいつもと違うといったことが起こり得るのです。

こうしたことを防ぐために大切なのは、やはり定期的なお手入れやメンテナンス、そしてサーバーやストックボトルの適切な置き場所です。ウォーターサーバーは正しく使うことで、高い衛生状態を保つことができるのです。

まとめ

ウォーターサーバーの水にカビ臭があったもののほとんどは、きちんとメンテナンスを行っていないことが理由のようです。

セルフクリーン機能が備わっているサーバーをお使いの方は、安心してお手入れを怠ってしまいがちですが、やはり日頃のセルフメンテナンスは絶対に必要です。

また、前述したように、ウォーターサーバーの水には塩素が含まれていないため、水道水よりも雑菌の影響を受けやすいと言えます。

特に注水口は、常に外気に触れており、またお子さんが触ったり、コーヒーやカップラーメンにお湯を注ぐ際に飛び散ったものが付着している可能性もあります。

そのままにしておけば菌の温床にもなりかねませんので、汚れはその都度拭き取り、アルコール消毒などをして清潔にしておきましょう。

お手入れは一見面倒に思うかもしれませんが、給水口ならボトルを交換するタイミングで、注水口ならお掃除のついでにサッと拭くだけですので、習慣にしてしまえばそれほど大変なものではありません。安全でおいしい水を飲むためにもぜひ実践して下さい。

ただし、カビ臭以外のプラスチック臭や薬品臭などがあった場合は速やかにカスタマーセンターに連絡をし、対処してもらいましょう。

この記事を書いた人

私はウォーターサーバーに関する記事を読んだことがきっかけで、その利便性と環境への利益に魅了され、自宅に導入しました。おかげで清潔で安全な水の利用とエコな生活が可能になりました。当サイトではウォーターサーバーの情報を幅広く提供し、読者のライフスタイルに合った商品選び野お手伝いをしていきます。

コメント

コメントする