遊離炭酸水とは?

遊離炭酸水とは?

遊離炭酸水と聞くと耳慣れない言葉ですが実は、水道水や温泉水にも含まれている遊離炭酸はとても生活の身近な存在でもあります。

ですが、水の味を美味しくさせる効果もある反面、高濃度な遊離炭酸は刺激が強く味や使い勝手の悪さ、さらには健康被害を及ぼす恐れも…。

遊離炭酸水の特徴を知ると期待できる効果や効能だけでなく、覚えておきたい危険性も見えてきました。

遊離炭酸水は様々な所で活用されています

遊離炭酸水とは遊離炭酸を含んだ水で、遊離炭酸とは水中に溶けている炭酸ガスのことを意味します。

遊離炭酸は水に爽やかな風味を与えるため水道水にも含まれていますが、濃度が高くなると炭酸の刺激が強くなり水の味を損なう恐れも…。

加えて、pH値が上昇し水道パイプやタンクの腐食させる恐れがあるので、20mg/L以下という基準が設けられています。

中には、濃度を調整するために遊離炭酸除去装置による処理が行われ、高濃度による水道施設への腐食問題への対策にも使用されているくらい。

実際、井戸水を利用している家庭では、遊離濃度が高くエコキュート(電気給湯機)が使えないといったトラブルもあります。

また逆に高濃度な遊離炭酸水は温泉で活躍しており、二酸化炭素水や炭酸泉という天然温泉だけでなく、遊離炭酸発生装置使った人工温泉はスーパー銭湯などでも人気を集めています。

遊離炭酸水は水道水や飲料用の炭酸水、炭酸泉など様々な形で使用され、水には無い味や効果、効能を与えてくれる存在と言えるでしょう。

遊離炭酸水のメリット

遊離炭酸水とは水をおいしいと感じさせるだけでなく、適度に摂取することで健康や美容、ダイエット効果も期待できます。

血行促進や疲労回復効果

血液の流れが悪くなると冷えやむくみの原因だけでなく、代謝の低下や老廃物が蓄積しやすい身体に傾く恐れもあります。

遊離炭酸水を適度に摂取すると血中の二酸化炭素濃度が高まるため、酸素不足の改善にアプローチ。

血行促進は冷えやむくみの解消に繋がるだけでなく、老廃物排出のデトックスや乳酸を体外に排出させる代謝向上、疲労回復にも役立ってくれます。

シミやくすみ、ニキビ予防

シミやくすみ、ニキビ予防

血行不良は肌にも悪い影響を与えます。血流が悪いと酸素や栄養を肌に行き渡らせられないためターンオーバーが乱れ、肌のトラブルになりがちです。

血行促進効果で肌にしっかりと酸素と栄養が行き渡るので、ターンオーバーが正常化され肌のトラブルを予防する効果があります。

また洗顔や洗髪にも効果的で、炭酸ガスの刺激で肌に優しく毛穴の奥の汚れまでしっかり落とせるのに加えて、洗い終わりにはさっぱりとした爽快感も。

食欲抑制効果

食欲抑制効果

太る原因として食べ癖による食事量増加があり、摂取カロリーを抑えて消費カロリーを増やす手法がダイエットにおいては効果的です。

炭酸ガスが満腹中枢を刺激し、適度な満腹感を与え食事量を抑えられるだけでなく、遊離炭酸水自体低カロリーなのでダイエットにも活用されています。

遊離炭酸水のデメリット

遊離炭酸水とは適度に摂取することで様々なメリットをもたらすものですが、摂取量を間違えると身体に悪影響を及ぼす恐れあります。

歯を溶かす危険性

歯を溶かす危険性

歯が溶け出す酸性度の強さはpH5.5以上で、市販の炭酸水にはそれを上回るものは殆どありませんが、飲み過ぎると唾液による中和が追いつかず歯を溶かす恐れも…。

糖質や人工甘味料が入っている場合はリスクが高くなるので、無味の炭酸水の方がおすすめです。

適量飲まないと食欲が増す

炭酸ガスには食欲を抑制する働きもありますが、少量だと胃の蠕動運動が盛んになり食欲が増進されてしまいます。

空腹感を紛らわすためであれば、コップ一杯分を食前に飲むと良いでしょう。適度な満腹感で食事量を抑えることが可能です。

疲れやすくなる

疲れやすくなる

疲れの原因である乳酸を体外に排出する効果は疲労回復にも役立ちますが、過剰摂取すると身体が酸性になり疲れやすくなってしまいます。

ですが、身体に無理なく摂取すれはそういったリスクは非常に低くなるので、食前を中心に1日2Lまでを目安に飲み続けると良いでしょう。

遊離炭酸を含んだ天然水

遊離炭酸を含んだ天然水は日本の各地で採水でき、ペットボトルやウォーターサーバーなど様々な形態で販売されています。

  • 天然水日光の雫

日光山系が採水地の天然水。硬度54mgで12.3mg/Lの遊離炭酸を含みまろやかで爽快感のあるおいしい味わい、ウォーターサーバーで利用できます。

  • 天然炭酸水よいやな

大分県九重連山が採水地の炭酸水。天然のミネラル成分を豊富に含んだ高濃度炭酸水が魅力で、ペットボトルタイプで購入できます。

  • 奥会津金山 天然炭酸水

2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットの卓上水に使われた天然水。微炭酸でまろやかな口あたりはおいしい味が堪能できるものの500mlビン型で1本800円。家庭で飲むにはコストは高めです。

まとめ

遊離炭酸は水道水にも含まれていますが、放射性物質の除去や水質安全を維持するための塩素消毒などで味が損なわれてしまうため、どうしてもミネラルウォーターや天然水に劣ります。

おいしい味だけでなく含まれる栄養やミネラル成分に着目し、生活水を水道水から天然水やミネラルウォーターに変える家庭は増えているものの遊離炭酸水は、過剰摂取によるリスクもあるので正しい知識と使い方は必須。

どちらかというとより水に強いこだわりをもつ人や、たまに摂取する特別な水として活用するのが現状と言えるでしょう。

ですが、水道水以外にウォーターサーバーの購入を検討している人には、より選ぶ楽しみや水の奥深さが伝わったのではないでしょうか?

この記事を書いた人

私はウォーターサーバーに関する記事を読んだことがきっかけで、その利便性と環境への利益に魅了され、自宅に導入しました。おかげで清潔で安全な水の利用とエコな生活が可能になりました。当サイトではウォーターサーバーの情報を幅広く提供し、読者のライフスタイルに合った商品選び野お手伝いをしていきます。

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