格安SIMを取り扱っているMVNOの多くが、データ容量のあまりを翌月に繰り越せるようなサービスを行っています。それによって、スマートフォンの使い方の幅も出てきますよね。ですが、データ容量の繰越について、しっかりその仕様を把握できていますか。

データ容量が繰り越せる格安SIMはどれになるの?

多くのMVNO事業者が、サービスとして採用しているため、1社1社名前を挙げていくのは大変です。とりあえず、このサイト内で紹介しているところだと、U-モバイルだけがデータの繰越ができないようです。

その他のUQモバイルmineoLINEモバイルなどは、仕様の違いはあっても、データの繰越が可能です。そもそもデータ容量の繰越とは、余ったパケットを翌月に繰り越すものです。

データ容量繰り越せる データ容量繰り越せない
UQモバイル
mineo
LINEモバイル
U-モバイル

データ容量3GBで、その月に2GBしか使用しなかったら、翌月に余った1GBを繰り越してその月は、4GB使えるようになるといった感じですね。各社おおよそ共通しているのが、繰り越し分からパケットを消費していき、翌々月までは繰り越さないということですね。

先の例だと、4GB使えるようになったうちの、0.5GBしか使わなかったら、次の月に繰り越されるのが、3.5GBになるのではなくて、3GBになるということです。

繰り越し以外にも格安SIMのデータ容量のやり取りいろいろ

繰り越しはデータ通信量を無駄にしないための方法の1つですが、中にはもっとユニークな方法で、この無駄をなくそうとしているところもあります。

例えばLINEモバイルmineoは同じMVNO内の友達に、余ったデータ容量をプレゼントすることができます。

これをうまく使えば、ついパケットを使いすぎてしまっても、助け合えますからお金を払って追加のデータ容量を買う必要がありません。

また、ギフトではありませんが、DMMモバイルやnifmo、BIGLOBEモバイルでは、複数のSIMカードでデータ容量をシェアすることができます。

家族で大きい容量を分け合ってもいいですし、2台持ちをするときにシェアする形にしても使いやすいでしょう。シェアといえば、mineoも容量を複数人でシェアすることができますが、その場合シェアするのは、余ったパケットになりますから他のシェアとはまた毛色が違います。

格安SIMのデータ容量の繰越をうまく使うにはどうしたら良いのか

せっかくデータの繰越があるのだから、何かあった時のために容量を残していたほうが良いのではないか、と感じる人もいるかもしれません。

ですが、格安SIMの使い方としては、できるだけ無駄を省いて安くするほうが良いのではないでしょうか。仮に通信量のプランを2GB削減できたとしても、格安SIMなら月々の料金は1000円も安くはならないのは確かです。

しかし、年間にしたら1万円前後になります。もしも、1年間パケットを繰り越すまでもなく、容量を余らせていたら、1万円を捨ててしまうようなものでしょう。

それよりも、多少お金がかかっても、追加の容量を購入したほうが最終的には安く済みそうですね。データの繰越をうまく利用するとしたら、現状を振り返るものだと受け取るといいでしょう。どれくらいの量が余っているのか、余っているのであれば、もう1つ安いプランに変更できないかなどを確認してみてください。

わざと容量を余らせるのは、翌月に普段のデータ通信量では足りないと、わかっている時くらいでしょう。

データ繰り越しは便利だけれど

格安SIMのパケットの繰越は、とても便利です。余った分、翌月ちょっと遊んでみることもできるでしょう。しかし、繰り越しが前提になってしまうと、無駄が増えていきます。便利さは素敵なのですが、ただそれを享受するだけにならないように、したいものですね。