スマホ回線のイメージ

格安SIMを取り扱っているMVNOは、それぞれキャリアであるMNOから回線を借りて運営をしています。
利用者から見たらあまり関係ないと思う人もいるかもしれませんが、意外と無視できない要素になっていますから、簡単にまとめてみました。

au回線を利用しているところ

今後増える可能性は否定できませんが、現在では4社がauの回線を使っています。
mineo、UQ mobile、fiimo、Iijmioで、この中で純粋にau回線だけを使っているのは、UQ mobile(UQ モバイル)だけです。
そのほかは名称は微妙に違ってもau回線のプラン(Aプラン・タイプA)と、ドコモ回線のプラン(Dプラン・タイプD)の2つのプランを用意しています。

au回線を使う上で気を付けてほしいのが、VoLTEに対応しているかどうかです。
au回線の場合、VoLTE対応SIMと非対応SIMがあり、それぞれ端末を合わせる必要があります。
VoLTE対応ならSIMならVoLTE対応端末、非対応SIMなら非対応端末といった具合です。

前もって端末を用意するときには、端末に合わせてSIMカードを選べば良いですから、わからなければMVNO側に問い合わせれば大丈夫です。
しかし、SIMカードを持っている状態で端末を買った結果、それらの対応に間違えがあったら、端末を利用することが出来ない可能性が高いことになります。
問い合わせれば対応してくれるかもしれませんが、すぐにSIMカードを使えるということはないでしょう。

また、回線元と端末のキャリアを合わせて使う、ドコモで使っていた端末でドコモ回線のMVNOを使う、と言った場合には、SIMロック解除の必要がないと言われていますが、auのVoLTE対応端末はSIMロック解除が必要になります。
非対応であれば解除の必要はありません。

au回線とVOLTE対応について

携帯電話を使用する女性

格安SIMと言っても、様々な種類があります。まずは利用している回線が、ドコモであるか、auであるかというところから始まり、auだとさらにVoLTEに対応しているかどうかでも分かれます。
そこで、VoLTEに対応しているのかどうかで、私達消費者の側としては、どのようなことに注意しないといけないのかを考えてみましょう。

ドコモ回線の格安simを利用する際のポイント

格安SIMを取り扱っているMVNOにもたくさんあり、全てを確認したわけではありませんが、VoLTE対応の端末を利用することで、ドコモ回線ならVoLTE通話を行うことが出来ます
ドコモ回線のMVNOを使うということで、ドコモの端末をそのまま使うという人もいるかと思いますが、その端末がVoLTEに対応していたら大丈夫です。

SIMロック解除などは必要なく、それまで通り利用することが出来ます。
では逆に、VoLTEに対応していない端末を使うときはどうなのかというと、これもあまり気にする必要はありません。
ドコモではVoLTEによる、SIMカードの違いはなく、相互性があるため端末が対応しているかどうかは、問題にはならないようです。SIMフリー端末でも同じことが言えます。

au回線を使うときの注意点

ここまで読んでもらったらわかると思いますが、au回線の場合、VoLTE対応SIMとVoLTE非対応SIMの2つが用意されています
もしもVoLTEを使いたいというのであれば、VoLTE対応SIMとVoLTE対応端末を用意しないといけません。
それ自体はあまり違和感ないと思いますが、auの端末を使う場合には、もう少し面倒くさい話になります。

まずVoLTE対応の場合、auの端末であっても、SIMロックを解除しないといけないようです。VoLTEに対応してない場合には、解除する必要がありませんから、混同しないように注意してください。
それから相互性がなく、対応非対応が厳密に分けられています。

どういうことかというと、VoLTE対応端末にVoLTE非対応のSIMカードを入れても、使うことが出来ません。
同様にVoLTE非対応端末に、VoLTE対応のSIMカードを入れても使えません。
実際に契約する際には、持っている端末に合わせて選ぶためあまり問題にはならないかもしれませんが、新しく端末を買おうと思ったときには関わってきますから、気を付けておきましょう。

SIMフリーであれば問題なく利用できるのかについてですが、au端末と同様に、VoLTE対応SIMには対応端末を、非対応SIMには非対応端末を使った方が無難です。
今後VoLTEが増えていくことを考えると、初めからVoLTE対応で揃えておいた方が良いかもしれません。

simロック解除しても回線元端末を使った方がよさそう

本来SIMロックを解除したら、どのSIMカードでも使えるようになるはずです。
しかし、VoLTEなどの要素が絡んでくると、上手くいかないことがあります。
例えばドコモのVoLTE対応でSIMロックを解除した端末であっても、au回線のSIMカードを使うことが出来ないという話もありますし、mineoなどMVNOによっては、原則として他社の端末は利用できないものとしています。

ドコモを使っていたけれど、au回線の格安SIMに転出したいと考えている人もいるかと思いますが、その場合はドコモの端末を使うのではなく、SIMフリー端末かauの中古端末を買った方が動作保証されている可能性が高いでしょう。
そうでなくても、ドコモとauの周波数は一部を除いて違う為、利用可能エリア的にも他社端末を使うことはおすすめしません。

自分の持っている端末が使えるかは問い合わせるのが一番

VoLTEの話になると、少し難しい部分も出てくると思いますから、よくわからなかったという人は、各MVNOに自分の持っている端末でも使用可能どうかを問い合わせてみるといいでしょう。
問い合わせまでしたくないという場合でも動作確認一覧がありますから、一度ホームページでの確認をおすすめします

softbank回線を利用しているところ

Y!mobileがSoftBank回線に当たるようですが、Y!mobileはMVNOではありません。
ですから、MVNOでないのにもかかわらず、格安SIMを取り扱っている珍しい会社になります。

Y!mobileですが、通信網はソフトバンクが主になっていますが、イー・モバイルやWILLCOMと言った旧サービスの回線も利用しています。

そのため、ソフトバック回線とは言いづらいところです。
Y!mobileのSIMカードを使うには、ソフトバンクでもSIMロック解除が必要になりますから、やはり同回線とは言い難い部分があります。
Y!mobileを使うという人は、SIMフリーの端末を買うか、セットで販売しているものを選んで購入する方が良いかもしれません。

ドコモ回線を利用しているところ

これまでに紹介したもの以外、ほぼすべてがドコモ回線を利用しているところになります。
とても数が多いため、1社1社紹介することはできませんが、ドコモの端末を持っていると多くのMVNOに流用できるということです。
ドコモにも、VoLTEに対応した端末がありますが、ドコモの場合には互換性があるため、auほど気にしなくて良いところも評価が高いです。

色々考えるのが面倒くさいという人であれば、とりあえずドコモ端末を用意するといいでしょう。
ただし、ドコモ回線も良い事ばかりではなく、ドコモ端末だとテザリングが使えないという欠点があります。
端末に機能がついていれば、格安SIMは申し込みや月額の必要なくテザリングが使えるのですが、ドコモの端末を使った場合にはSIMロック解除を行ってもできません。

ドコモ回線でテザリングをしたいという人は、SIMフリーのものを用意した方が良いでしょう。

基本的には自分の手持ちの端末のところ

色々と述べてきましたが、キャリアからの乗り換えであれば、持っている端末のキャリアのところを選ぶことをおすすめします。
その時のメリットは、SIMロック解除の必要がないだけではなく、対応周波数について考えなくて良いというところにもあります。