私たちは日々年老いていきます。生きている以上、それは仕方のないことですが、出来るなら少しでも若々しく居たいですよね。
そのために、何をしたらいいのか、運動や食生活の見直しなど、なんとなくわかる部分もあるとは思います。
ですが、手軽に始められるものとして、青汁を飲むようにしてみてはどうでしょうか。

どうして人は老化していくの?

老化現象といわれると生まれたときから、はたまた20歳くらいから起こりうる自然の摂理で、抗うことができないものだと感じている人も少なくはないのではないでしょうか。
実際問題として、老化を完全に止めることができたという話は聞きませんし、仮にできたとしたら今ごろ大ニュースになっているでしょう。
しかし、止めることはできなくても、遅らせることができると言われているのが、現在の老化です。

具体的に老化の原因と言われているのが、活性酸素です。
活性酸素は、酸化させる力が強く、体を錆びさせてしまいます。
イメージしづらいかもしれませんが、鉄が錆びてもろくなるようなもので、錆びた細胞は本来の機能を果たすことが難しくなるそうです。

この活性酸素ですが、発生する原因は様々あります。
紫外線を浴びるのもそうですし、強いストレスも活性酸素を増やす原因です。
ですから、できるだけ紫外線を浴びないようにしたうえで、ストレスフリーな生活を送れば、老化や加齢にあらがう「アンチエイジング」ができます。

加齢によりこの活性酸素がどうなるのかですが、活性酸素がどうにかなるというよりも、活性酸素を除去してくれる物質が少なくなってしまいます。
そのせいで、体内に残る活性酸素は増えますから、活性酸素が増えたといってもいいのかもしれませんが。

それから老化は、活性酸素がすべての原因というわけでもないようです。
というよりも、一言に老化といっても、細胞が老化するのか、肌が老化するのか、脳が老化するのかとそれぞれ違うと言います。
中でも、青汁が老化現象防止として期待されているのは、活性酸素を除去することになるでしょう。

青汁は本当に老化防止に役立つものなの?

老化現象には、活性酸素が関わってくるという話をしました。
つまり、活性酸素を除去することができれば、老化を防止しているといえるでしょう。
人の体内には、活性酸素を除去してくれる物質があり、年齢を重ねることでこの物質が少なくなるわけですが、この物質を「抗酸化物質」と言います。

抗酸化作用を持つものにもいろいろありますが、まずは有名なところで、ビタミンCやビタミンEがそうです。
青汁には、豊富なビタミン類が入っていますから、どの青汁を飲んだとしても入っていないということはそうそうないでしょう。
これら2つと同じように、抗酸化ビタミンと呼ばれるのが、βカロテンとビタミンB2です。

ビタミンEやβカロテンは、脂溶性ビタミンと呼ばれ、油に溶けます。
そのため、油と組み合わせることで、吸収率を上げることができるでしょう。
ビタミンCやビタミンB2は、水に溶ける水溶性ビタミンで、製法によってはその量が少なくなってしまうそうです。

抗酸化ビタミンとはまた違う、青汁に入っている抗酸化作用を持つ成分が、SOD酵素です。
青汁にもいくつか種類はありますが、ベースとなっている野菜に「ケール」「大麦若葉」「明日葉」の3つがあります。
その中でも、大麦若葉に多く含まれているのが、SOD酵素です。

SOD酵素は、ほかの物質と比べても、高い効果を発揮してくれるもののようですから、ぜひ摂りたいですね。
このほかにも、抗酸化作用が期待されるのは、ポリフェノールやリコピン、亜鉛など、実は結構種類があります。
中でもSOD酵素は、となるわけですが、もちろんそればかり取っていればいいというものではありません。

むしろSOD酵素に固執してしまうと、栄誉バランスが偏ってしまうことになりますから、体に悪い結果を及ぼす恐れがあります。
結局のところ、どれだけ良いものでも、栄養バランスが崩れてしまうほどに摂りすぎるのは良くないということです。
その点最近の青汁は、ケール100%などというものは少なく、いくつもの野菜が入っていますから、1杯程度であれば変にバランスを崩すこともないでしょう。

こういった、抗酸化作用とはまた違うのかもしれませんが、ケールを主な原材料として創った青汁を1年以上毎日継続することで、筋肉年齢や神経年齢、血糖値や血中の中性脂肪濃度が、そうでない人よりもより良い水準であった、という研究もあります。
こういった話が出てくると、どの青汁を飲むのかが問題になってきますが、ケールと大麦若葉のどちらともを使用したものもありますから、探してみるといいですね。

より青汁で老化防止に努めるなら食べ合わせも考えてみよう!

青汁がアンチエイジングになるという話をしてきましたが、その効果をより高めようと思ったら、食べ合わせを考えてみるといいですね。
食べ合わせは一般に、一緒に食べること有害だとされるときに使われますが、ここでの食べ合わせは、その逆でより効果を発揮してくれるようになる組み合わせです。
例えば、青汁には脂溶性ビタミンである、ビタミンEやβカロテンが入っていますが、油を使った料理と一緒に飲むことでこれらの吸収率が上がります。

そういった、老化防止につながる良い食べ合わせですが、他にもあるのでご紹介します。
まずは、きなこです。
老化は活性酸素が体を酸化させ、錆びていくことが原因だという話をしましたが、別の原因として「糖化」というものがあります。
糖化は高い血糖値に長時間晒されると、たんぱく質が糖化して、老化を早めるAGEsが作られるそうです。

つまり、血糖値を上げないように気を付ければいいのですが、きなこは食物繊維と大豆オリゴ糖を含んでいて、血糖値の急上昇を抑えてくれます。
またきなこを摂ったあと、3~4時間は血糖値の上昇を抑えてくれるそうですから、食事前に食べることで老化防止につながります。
しかも、きなこと青汁は相性が良く、青汁にきなこを混ぜることで、飲みやすくなる効果まであります。

もう1つ覚えておいてもらいたいのが、セサミンです。
セサミンといえばゴマに入っているということで有名でしょうか。
セサミンには強力な抗酸化作用があるので、特にSOD酵素と組み合わせることで、相乗効果が生まれ、より強いアンチエイジングになります。

また、セサミンは血中のコレステロールの濃度を下げる効果もありますから、老化防止だけでなく青汁と合わせることで、健康にもつながります。
ただしきなこと違って、青汁にゴマを混ぜてもおいしいという話は聞きません。
ですから、ゴマをたっぷり使った料理と一緒に、青汁を飲むといいかもしれませんね。

青汁を続けてアンチエイジングしよう!

老化防止に青汁を飲む場合、いつまで飲めばいいという期間はありません。
また簡単に効果が出るものでもありません。
続けることで、老化防止をしてくれますから、青汁を選ぶ際には「続けられる」をキーワードに探してみてください。