妊娠しているときというのは、新しい命をはぐくむ大切な時ですよね。
食べたものが、そのまま赤ちゃんの身体を作っていると考えると、栄養豊富なものを摂りたいものです。ですが、つわりなどで思うように食べられないこともあるでしょう。
ですが、青汁なら飲むだけで栄養をたくさん摂ることができますから、妊娠期にもぴったりです。

妊娠中に青汁は飲んでも大丈夫?

妊娠中はお腹の子のこともあって、口にするものには特に神経質になりますよね。
それだけ、妊婦さんは大変なのですが、栄養を補給するにあたって、青汁を飲むことができればいいなと考えている人も結構います。
ですが同時に、何かあっては遅いということで、なかなか手を付けられないという事情も見てとれます。

では、妊娠中に青汁を飲んでいいのかですが、特に問題はありません。
むしろ、妊娠中だからこそ、飲んでおきたいのが青汁です。
妊娠期に摂っておきたい栄養素としては、「葉酸」「ビタミンB12」「鉄分」「亜鉛」「カルシウム」、それから「食物繊維」などがあげられます。

どの青汁を選ぶかで、当然入っている栄養も変わっては来ますが、これらの栄養素が豊富に含まれています。
例えば、青汁でよく使われる「ケール」には、葉酸・食物繊維・カルシウム・βカロテン・ビタミンC・ビタミンEが豊富に含まれているそうです。
同じく「大麦若葉」だと鉄分や食物繊維、「明日葉」には葉酸・食物繊維・βカロテン・ビタミンC・ビタミンE・カルシウムが良いバランスで含まれています。

何といっても、妊娠中に青汁がおすすめなのは、手軽に飲めることです。
妊娠中だとつわりで、なかなかご飯を食べられないということもありますよね。
しかし、それで食べなければ、体が弱ってしまいます。

もちろん1杯の青汁で、1日分の栄養を摂るのは難しいですが、何もしないよりは栄養素を摂ることができるのが良いですね。
それから、粉末状になっているため、アレンジが簡単というのも大きな利点です。
水に溶かしていたものを、牛乳に溶かしてみたり、ヨーグルトに溶かしてみたりと、それだけで味のバリエーションが増えますし、ベースにしたものによってはよりたくさんの栄養素を取り入れることができます。

妊娠中に青汁を飲むときに気を付けたいこと

妊娠中に青汁はおすすめだという話をしてきましたが、どんな青汁でも大丈夫というわけではありませんし、おすすめの青汁であっても飲み方を間違えると、困ったことになるかもしれません。
まず青汁を買うときに、何に気を付けて買えばいいのかですが、カフェインが入っていないものであること、糖質が少ないものであることは確認しておいてください。

青汁とカフェインとのつながりが見えない人もいるかもしれませんが、近年青汁は飲みやすさを追求するようになっています。
その中で、緑茶や抹茶を加えたものが存在しているのです。
妊娠期間中のカフェイン摂取は、赤ちゃんの成長を妨げる可能性があるほか、流産をする確率も高くなるというデータもあるそうです。

青汁1杯分のカフェイン程度で、悪影響を与えることはないかもしれませんが、念には念を入れて避けるようにしたほうがいいでしょう。
それから、飲みやすさを求めて、甘さを加えている青汁も多いです。
妊娠中にたくさんの糖分を摂ってしまうと、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクを高めてしまいます。その合併症として、流産や早産となることも考えられます。

それから、原材料の原産国にも注意しておいたほうが良いかもしれません。
外国で作られたものだと、日本では認められていない農薬を使っていることもありますから、それにより胎児に悪影響を及ぼす可能性もあります。
外国産の原料を使っている場合、値段が安めに設定されていることが多いですから、値段に騙されないようにしっかり調べたから購入してください。

妊娠に必要なものとして、葉酸があります。葉酸不足は、胎児が無脳症などになるリスクが高くなると言われていますから、ぜひ摂りたいものなのですが、推奨量がかなり多いです。
青汁100gあたりだと、原料次第ですが100㎍程度入っているようなのですが、厚生労働省によると食品から240㎍、葉酸サプリメントから400㎍摂ることが好ましいそうです。

見てわかる通り、青汁だけでは全然足りないわけですね。
青汁は食品からの摂取になり、240分の100は摂れる計算ですが、青汁だけに頼れるものではありません。
ですから、葉酸を摂るというのであれば、別途サプリメントの購入も考えてみてください。

授乳期に青汁は飲んでも大丈夫なの?

妊娠期には良いとして、授乳期に青汁を飲むのはどうかという話に移っていきます。
結論から言えば、妊娠期と同じくむしろ推奨されているといえるでしょう。
生まれたばかりの子供のお世話は大変で、ちゃんと食事ができないという人もいると思いますし、そういう人の栄養補給として大活躍してくれるはずです。
注意点としても、妊娠期と同じくカフェインには注意しておいた方がいいでしょう、位です。

ただ妊娠期と違って、授乳期で気になるのがお乳の味だという人もいます。
青汁を飲んで、母乳が青汁っぽい味になって、子供が飲んでくれなくなったらどうしようという話ですね。
これは医学的には明らかになっていません。

食べたもので栄養素が変わりますから、母親の食生活で、母乳の味は変わるかもしれません。
ですが、食べたものの味が移るという報告はないそうです。
ただ、青汁を飲み始めてから、母乳を飲まなくなったのであれば、青汁を飲むのをやめて様子を見るようにしたほうが良いですね。

これは、妊娠中にも言えることですが、青汁は自分が飲みやすいと感じるものを選ぶようにしてください。
青汁は体に良いからと、苦いのを我慢しても飲もうという気概はわかりますが、あまりに無理をしすぎるとストレスになってしまいます。
最近は飲みやすいものもありますし、牛乳に混ぜるなど工夫次第も飲みやすくなりますから、無理して続けるということがないようにしてください。

青汁は赤ちゃんでも飲んでいいの?

子供には健康で元気に過ごしてほしい、と考えるのが親心だと思います。
中には小さいころから、青汁を飲ませることで、健康になってもらおうと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、青汁はいつから飲んでも大丈夫なのか、調べてみました。

青汁は健康に良いと聞くと、なんとなく薬っぽいイメージがありますが、青汁は食品です。
そのため、特に年齢制限はなく、離乳食を完了したばかりでも飲ませることができます。
ですが、あまりに押さないと胃腸も弱いと思いますので、いきなり1杯分ではなくて、少しずつ飲ませるようにしてください。

なかなか飲んでもらえないというときには、薄めに溶かすとか、牛乳に溶かす、フルーツジュースに溶かすなど、すれば飲んでもらえるかもしれません。

大事な時こそ青汁で栄養補給を

妊娠期や授乳期というのは、特に栄養には注意しておきたい時期でもあります。
元気な赤ちゃんが生まれてくるように、生まれてきた赤ちゃんが、健康に育つように、まずはお母さんが健康でなくてはいけません。
そのためにも、足りない栄養は青汁で補ってみてはいかがでしょうか。