たくさんの類似商品がある中で、自社の商品を買って貰うためには何か差別化を図らないといけません。
青汁だと原料の野菜の数が多い事を売りにしているものも多いでしょう。
ところで野菜の数が多いというのは、良い事なのでしょうか。
栄養価のバランスを取るために原材料を多くしている
原材料が多いとなんとなく良い物の様な気がしてしまいますが、実際のところはどうなのでしょうか。
青汁のベースとして使われるものは、ケールや明日葉、大麦若葉といった野菜です。
これらの野菜は、それだけでもかなりの栄養価をもっていますから、充分だと言えなくもありません。
しかし、どんな野菜であっても栄養素的に少ないところはでてきます。
万遍なくすべての栄養素を含んでいる食品というものは、そもそもないですよね。
そこでいくつもの野菜を混ぜて、足りなかった栄養素の補完をすることが出来ると考えられます。
要するに栄養バランスを良くするために、原材料を多くしているのでしょう。
栄養はバランスが大事
というのは昔から言われている事ですし、より健康に良い物が出来上がるのだと思います。
青汁の原材料が1種類だけだったら?
多くの野菜を入れるという事は、それだけ1つ1つの配合量が少なくなるという事でもあります。
前述した青汁のベースとなる野菜は、それぞれ高い栄養価を持っていて、他の緑黄色野菜と比べても高水準であると言っていいでしょう。
それと別の野菜を混ぜるのですから栄養の総量で見た場合、どうしても少なくなってしまいます。
ケール100%の青汁の総栄養価を100だとすると、別の野菜を混ぜることで、90や80になってしまう恐れがあるという事ですね。
バランスは良くなるかもしれませんが、小ぢんまりとしてしまうでしょう。
それならば、栄養豊富な野菜100%の青汁の方が良いのではないか、という考えもできます。
実際ケール100%を売りにしている青汁も売られていますし、足りない部分は食事で補えば問題もないでしょう。
また一部の栄養素を取り込みたいと考えている方にはピッタリかと思います。
ただし、無難なのはいくつも野菜が入った、栄養バランスの良い青汁でしょう。
食事との兼ね合いもありませんから、好きなように飲むことも好きなように食事をすることもできます。
普段の食事から成分について考えながら作っている人であれば、100%の青汁を買って足りない部分を食事で補う生活もできるかもしれません。
しかし、そこまで完璧に出来ないというのが多くの人の本音ではないでしょうか。
また青汁として飲みやすさもいくつかの野菜が入っている方が上だと言えそうです。
無理なく継続できる青汁を選ぼう
様々な青汁がありますが、選ぶ基準は続けられるものであるという事が1番大切です。
ダイエットのためにしても健康のためにしても、すぐに効果が出るものではありませんから無理なく続けられるものを選ぶようにしてください。
青汁の原材料に書いている野菜ってどういうものなの?
青汁は体に良いと言われていますが、何が体に良いのでしょうか。
青汁に使われている野菜については、なんとなく知っていても実際には見たことがないものも多いかと思います。
ですから、青汁に使われる野菜を見てみましょう。
緑黄色野菜の王様と言われているケールの効果・効能は?
青汁に使用される野菜の一つに、ケールがあげられます。
緑黄色野菜の王様とも呼ばれ、和名は緑葉甘藍、アブラナ科の仲間です。
アブラナ科と言えば、キャベツやブロッコリーなどが思い浮かびますがそういったものの仲間ですね。
王様と呼ばれるだけあって、一般的な緑黄色野菜よりもビタミン類が非常に多く含まれおり野生に近い種であるため、野生植物の栄養価が失われることなく残っています。
ケールの特徴は、その栄養価の高さに加えて独特の苦みと青臭さでしょうか。
そのクセの強さのせいで、栄養価が高いにも関わらず食用としては殆ど用いられません。
また、最初に青汁として使われた野菜とも言われています。
実は目にいい野菜で、ドライアイ防止や視力の回復などの効果があり、ケールの特徴的な成分「ルテイン」は眼精疲労に良いとされています。
そのため仕事などで目を酷使する人に向いています。
また、血行促進作用や整腸作用もあります。
聞いたことがある人も多いであろう青汁の原料「大麦若葉」の効果や効能
聞いたことがある人も多いであろう大麦若葉はイネ科の植物ですから、米アレルギーの人は注意が必要な野菜です。
大麦の若い葉の事で、ケールと比べるとクセがなく飲みやすくなります。
子供でも飲めると言われますが、野菜嫌いの子までは飲みにくいでしょう。
三大栄養素をバランスよく含んでいて、抗酸化作用や抗炎症作用、解毒作用を持つクロロフィルのほか、注目したい成分が「SOD酵素」です。
SOD酵素は活性酸素を除去する働きがあります。
活性酸素は動脈硬化や高血圧、糖尿病などを引き起こし、体を老化させるもので、アンチエイジング効果があると言えばわかりやすいかもしれませんね。
それから鉄分とビタミンCを豊富に含んでいます。
この2つは相性が良く、同時に摂る事で吸収率を上げてくれるのだそうです。
カルコンとクマリンが特徴の明日葉にはどんな効果・効能がある?
明日葉もケールと比べるとクセのない野菜です。
セリ科の植物で、上記2つと同じように栄養素を豊富に含んでいます。
注目したい成分が、セリ科の植物に見られる「クマリン」と、明日葉特有の成分である「カルコン」です。
クマリンには抗菌作用、アルツハイマー型認知症にも効果があります。
加えて血液の流れを良くする効果も持っていますから、むくみの解消に役立つでしょう。
カルコンは、美容や健康維持に役立つとされている成分です。
つまり、よりきれいになりたい女性にぴったりなのが明日葉の青汁です。
その他の特徴としては、βカロテンと食物繊維が豊富で、発がん予防・便秘改善にも効果を発揮してくれます。
自分の健康に合った青汁を選択しよう
同じ青汁でも使われている野菜によって、効果が微妙に異なります。
ですから自分の生活を改めて見直してみて、どういう効果が欲しいのか、どんな風に健康になりたいのかを考え、選ぶといいでしょう。
クマザサや長命草など近年青汁で使われるようになった野菜
以前青汁と言えば、「ケール」「大麦若葉」「明日葉」といった感じでしたが、気が付いたらさらにいくつかの野菜が増えていました。
そんな新しく増えた「クマザサ」「長命草」「甘藷若葉」について、ここではお話していこうかと思います。
フルーツ青汁でよく見かけるクマザサの効果や効能
クマザサは、日本全国に広く自生しているイネ科の植物です。
昔は食べ物をくるんだり、虫刺されなどのちょっとした手当てに使われたりしていました。
なぜこのような使われ方をしていたのかというと、クマザサの葉には殺菌・防腐効果あるからです。
当時の人が理解していたのかはわかりませんが、経験として知っていたのでしょう。
青汁にした場合、含まれているクロロフィルが口臭や体臭を予防してくれますから、臭いが気になるという人におすすめです。
クロロフィルには他にも、貧血の改善や整腸作用など様々な効果あると言われています。
食物繊維も豊富に含まれていて、コレステロール値を下げる効果も期待できます。
それから「安息香酸」という成分は滅菌・解毒作用があり、胃の中で細菌が増殖するのを抑えてくれますから胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの予防に役立ちます。
1株食べると1日長生きすると言われる長命草の効果や効能
セリ科の多年草は和名ではボタンボウフウといいます。
聞いたことがないという人もいるかもしれませんが、沖縄では料理や民間薬として、使われている植物になります。
様々な成分を持っていて、高血圧・リウマチ・動脈硬化・喘息・風邪・カンゾウ保護作用・排尿促進、血圧改善・がん予防・心筋梗塞など、数えだしたらきりがないくらいの効果があります。
沖縄人は長命な人が多いですが、もしかしたらこの長命草が関係しているかもしれません。
とはいっても、実際にそうだという話は出てきませんでしたが。
注目したい成分としては、ビスナジンですね。
血行を促進してくれるもので代謝が高まりますから、ダイエットにも効果が期待出るかもしれません。
知らない人も多い甘藷若葉にはどんな効果・効能があるの?
甘藷若葉って何なのか、想像できない人も多いのではないでしょうか。
甘藷とはサツマイモの事で、甘藷若葉とはサツマイモの若い葉っぱや茎のことだそうです。
日本ではなかなか食べられないですが、豊富内容が含まれていて、この事自体は以前から知られていました。
しかしえぐみと青臭さが強いため、食用に向いていなかったそうです。このあたりは、ケールに似た部分を感じますね。
最近だと食用にと品種改良を行い、「すいおう」と呼ばれる葉っぱや茎を食べるための品種も生まれました。
甘藷若葉には生活習慣病を予防する効果があるとされています。
例えば、血糖値を抑えて低下させる作用がありますし、血圧の上昇も抑えてくれます。
血糖値の上昇を抑えてくれる効果はダイエットにも有効ですから、痩せたいという人は注目しておくと良いのではないでしょうか。
原材料から青汁を選ぼう
従来のケールや大麦若葉、明日葉などにそれぞれ特徴がありますし、また別の野菜が青汁として使われていることもあります。
その特徴を理解した上で青汁を購入できるようになれば、さらに効果的に飲むことが出来るようになるでしょう。