特に体重の気になる女性だと、中性脂肪といえば親の仇のように感じるのではないでしょうか。
多くの人が中性脂肪をどうにかしたいと、考えているのは間違いないでしょう。
ですが、日々の生活の中で、なかなか行動を起こせない、そんなときには、青汁に頼ってみるのはどうでしょうか。少しは効果が出るかもしれませんよ。

そもそも中性脂肪とは何だろう?

中性脂肪という言葉を聞いたことがあっても、中性脂肪が何かといわれたら、詳しくはわからないのではないでしょうか。
中性脂肪とは、脂肪酸とグリセリンが結びついて中性を示しているもので、グリセリン脂肪酸エステルとも呼ばれるそうです。
このグリセリン脂肪酸エステルには、モノグリセリド・ジグリセリド・トリグリセリドが存在していて、中でも血中に含まれるほとんどがトリグリセリドであるため、トリグリセリド=中性脂肪とされることも多いです。

ですが、こういわれても、何が何だかわからないでしょう。
ですから、もっと別の言い方をしてみます。人は食事をすることで、エネルギーを摂りますが、すべては使われず余ってしまいます。
その余ったエネルギーが中性脂肪になるわけです。

造られた中性脂肪は、内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられるか、血液中に流れていきます。
内臓脂肪や皮下脂肪がいわゆる体脂肪ですから、中性脂肪増えれば太ります。
また、血中の中性脂肪が増えすぎると、動脈硬化の原因にもなるそうです。
体脂肪ですが、そのほとんどが中性脂肪で、衝撃から体を守る役割や体温を一定に保つ役割もありますから、全くないのもまた、問題になります。

中性脂肪が増える理由ですが、その多くが暴飲暴食や運動不足だと言われています。
また、アルコールの過剰摂取でも、中性脂肪は増えるようですから、お酒が好きだという人は注意が必要です。

青汁で中性脂肪対策ができるの?

中性脂肪については、なんとなくわかったかと思いますが、では青汁が中性脂肪に良いのかという話になってきますよね。
健康診断に行ったときに、中性脂肪は数値として現れますが、青汁を飲んだからといって次の瞬間には数値が下がるといった、劇的な効果は期待できません。
これに関しては、薬ではありませんから、当たり前ではありますね。

ですが、中性脂肪が蓄積されるのを防ぐや、少しずつ減らしていくという点では、青汁は役に立つといえるでしょう。
たくさんの栄養素が入っている青汁は、中性脂肪に効果があるといっても、いくつもの作用がありますから、1つずつ確認していってみましょう。

1つ目が、豊富に含まれている食物繊維の力によるものです。
食物繊維とは、体で消化・吸収されない繊維質ですから、正確には栄養素とは言えないかもしれません。
ですが、消化・吸収されないことで、腸にまで届いて、掃除をしてくれるというのは、有名な話ではないでしょうか。

その食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があるのですが、特に水溶性食物繊維が脂肪を吸収しにくくしてくれる作用があります。
具体的には、脂肪分などを腸内で巻き込んで、そのまま体外に排出してくれるそうです。
不溶性食物繊維の場合には、胆汁酸を取り込んで排出されます。

胆汁酸は油を吸収しやすくするために使われるものですから、間接的に油の吸収を抑えてくれていると見ることもできますね。
また、胆汁酸はコレステロールから作られています。
食物繊維と一緒に体外に排出された場合、足りなくなった胆汁酸を作り出すのに、コレステロールを使いますから、コレステロール値を下げる役割も果たしてくれます。

2つ目が明日葉です。ケールや大麦若葉と並んで、青汁のメインとしてよく使われる植物で、古くから薬用として使われていたそうです。
明日葉特有の成分として、ポリフェノールの1種である「カルコン」が、中性脂肪対策に役立ちます。
カルコンは、肝臓の脂質の分解を促進することができるのですが、それはつまり体内に脂肪がたまるのを防いでくれているわけです。

研究としても結果が残っていますから、より信頼性のある情報だといえるでしょう。
加えて、カルコンと同じく明日葉にはポリフェノールの「クマリン」が含まれています。
クマリンには、血液を固まりにくく作用があるので、中性脂肪が多いと発症しやすい動脈硬化を予防する働きもしてくれます。

明日葉の効果を得たい場合には、当然明日葉が入っている青汁を選ぶ必要がありますから、そこは注意してください。
できれば、メインが明日葉だけのものを選ぶと、効果的ではないでしょうか。

3つ目に、明日葉以上に青汁を選びますが、「桑の葉」が入っているものも、中性脂肪に効果があります。
桑の葉のポリフェノールは、中性脂肪の合成を抑えてくれるほか、中性脂肪の分解・燃焼を促してくれるそうです。
加えて、「1-デオキシノジリマイシン」(DNJ)と呼ばれる成分も入っています。

DNJは、糖の吸収を緩やかにしてくれるのですが、糖の吸収が緩やかになれば、血糖値の上昇が抑えられます。血糖値が上昇すると、脂肪の合成の役割も果たしている、インスリンを大量に分泌させますから、血糖値の上昇を抑えることができれば、それだけで中性脂肪の吸収を妨げてくれるでしょう。

中性脂肪を放っておくとどうなるのか

中性脂肪が増えると動脈硬化になるという話は、すでにしましたよね。
ですが、中性脂肪が高い状態を放っておくと、他にも体に不調をきたす恐れがあります。
まず、中性脂肪が一定値を超えてしまうと、悪玉コレステロールを増やすと言われています。

悪玉コレステロールは、血管壁の傷に付着して、どんどんと血管を補足して血管を細くします。これが、動脈硬化の原因になりますから、中性脂肪の増加は、正確には動脈硬化の間接的な要因です。
そして、中性脂肪と悪玉コレステロールが増えると、血中脂肪が基準値から外れる病気の「脂質異常症」と診断されるかもしれません。

脂質異常症が進むと、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝になります。
脂肪肝は、以前は軽い病気だと思われていたそうですが、現在では肝硬変や肝臓癌につながるとリスクがあることがわかっているそうです。

脂肪肝と同じく、動脈硬化も放っておくと、より質の悪いものに進行してしまうかもしれません。
例えば、心筋梗塞や、脳梗塞、心不全。あとは、くも膜下出血などですね。
肝硬変が脳の血管なら、脳梗塞になりますし、心臓につながる血管であれば心筋梗塞です。

見てもらえばわかる通り、命の危険もあるものばかりですから、青汁でできるだけ予防したいですね。

青汁で中性脂肪を減らして行こう!

青汁で中性脂肪を減らし、同時に悪玉コレステロールも減らすことはできます。
ですが、基本的には、そんなに大きな効果は得られず、徐々に解決していくものです。
日々の生活の中で、1杯飲むだけで良いわけですから、手軽に中性脂肪を抑えることはできるのではないでしょうか。

コレステロールを下げるには青汁を飲むのが良い!?

栄養豊富な青汁は、栄養補給だけではなくて、便秘の改善やダイエットなど、様々なことに役立ちます。
そして、青汁はコレステロール値を下げることにも、一役買うことができることをご存知ですか。
ここでは、青汁でコレステロール値を、本当に下げることができるのか、解説していきたいと思います。

コレステロールって何?

コレステロールといえば体に悪いもの、とこれくらいの認識でいる人もいるのではないでしょうか。
もう少し踏み込んで、悪玉コレステロールがいけないものだと認識している人も、多いかもしれませんね。
ですが、どちらも正解とは言えませんから、まずはコレステロールについて話をしていきます。

コレステロールとは、脂肪分の1つです。
脂肪=敵と考えている人も多いとは思いますが、細胞膜や性ホルモン、副腎皮質ホルモン、胆汁などの材料になる、体に欠かせないものでもあります。
コレステロールには、善玉(HDL)と悪玉(LDL)があることは聞いたことがあるかと思います。

正確にはHDLとLDLはコレステロールを運ぶリポたんぱく質と呼ばれるもので、HDLは全身の細胞から余ったコレステロールを回収して、肝臓に戻す役割持っています。
逆にLDLは、肝臓から各細胞にコレステロールを運ぶ役割を担っています。
LDLが悪玉と呼ばれるのは、LDLが多くなるとコレステロールが運ばれるばかりで回収されず、血中にコレステロールが取り残されて、動脈硬化につながるからだと考えられます。

ですが、すでに述べた通りコレステロールにも役割はあり、LDLはそれを全身に運んでくれるものですから、LDLが少なければ体に不調が現れます。
具体的には、血管が細くなって脳出血を引き起こすほか、精神的に不安定になったり、免疫力が低下したりと、低ければいいというものではありません。

とは言え、日本人はもともと野菜・魚類中心の食生活を食っていましたから、コレステロールが低かったのですが、食の欧米化により普通に生活していてもコレステロール値が高くなるリスクがあります。
そのため、出来るだけ悪玉コレステロールが少なくなるような、生活を送ったほうが良いと言われるわけです。

青汁はコレステロールを下げてくれるのか

では、青汁が実際にコレステロールを下げてくれるかですが、実は様々な面からコレステロールを減らしてくれることがわかっています。
まず有名なものが、食物繊維、特に水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維は、水に溶けるとゲル状となり、脂質や糖質を絡めとり、そのまま輩出してくれます。

コレステロールは脂質ですから、体に溜まることを防いでくれているわけですね。
青汁には、食物繊維を豊富に含んでいるものが多いですから、コレステロール対策にはもってこいです。

2つ目にビタミンCですが、これはコレステロールを、胆汁酸に変えてくれます。
胆汁酸は、脂肪を溶かしてくれる他、血液から体外に排出されるものですから、コレステロールを減らすことが出ます。
逆にビタミンCが少ないと、どんどんコレステロールが蓄積してしまうことになりますから、注意が必要です。

3つ目、コレステロールは酸化して、過酸化脂質になることで、動脈硬化を引き起こしますが、酸化したコレステロールを取り除いてくれるのが、ビタミンEです。
さらに、酸化させる原因である、活性酸素から細胞膜を守ってくれます。
同じようなものに、大麦若葉や明日葉に含まれている、SOD酵素というものもありますから、注目してみてください。

4つ目に植物の緑色のもとでもある葉緑素、クロロフィルです。
抗酸化作用がありますから、活性酸素を除去して、コレステロールの酸化を防ぎます。
それから、食物繊維では取り除けなかった、細かな資質や糖質の吸収を抑えてくれる働きも持っています。

青汁で血糖値の上昇を抑えてコレステロールの吸収を防ぐ?

コレステロールは脂質の1種である話はしました。
では、脂質の吸収を抑えることができれば、それに従ってコレステロールを抑えることもできますよね。
脂質の吸収を抑える方法は、いくつもあるとは思いますが、有名なものが血糖値の上昇を抑えることです。

そこで、血糖値を抑えてくれるものを、2つ紹介します。
1つ目が、先ほども紹介した食物繊維です。
血糖値が上昇するということは、血液中の糖分が上昇することです。

食事をすると、糖が体に入り、吸収されますから血糖値が上昇するのは、言うまでもありません。
食物繊維は、その糖質を絡めとってくれるうえ、胃腸の中をゆっくりと移動するので、糖質の吸収を緩やかにしてくれます。
特に食事前に食物繊維をとっておくことで、高い血糖値上昇の抑制効果を発揮してくれます。

もう1つが、明日葉に含まれているポリフェノールのカルコンです。
脂肪細胞からはアディポネクチンと呼ばれるホルモンが分泌されるのですが、カルコンはこれをほかの食材と比べて、3~4倍も増やしてくれるのだと言います。
アディポネクチンは、血糖値を下げてくれるほか、もろくなった血管を修復するなどの効果も持っています。

ただし、脂肪細胞から分泌されているからと、体脂肪を増やしたらたくさん分泌されるというものでもありません。
むしろ、分泌量が減ってしまいますから、これだけは勘違いしないようにしてください。

コレステロール値を下げるために青汁を飲もうと考えている人は、何も考えずに青汁を選ぶのではなくて、成分や原材料を見て、これまでに紹介したものが入っているかを確認してから買うようにしてください。

青汁だけでコレステロールを下げるのは大変かも?

青汁を使って健康を維持、増進させようとする人にありがちなのですが、青汁にすべてを任せてしまうのは良くありません。
コレステロール値を下げようとして、青汁を日々の生活の中に取り入れることで、期待した効果は得られるでしょう。
しかし、青汁を飲むということは、食事を改善することとほとんど変わりません。

食事を見直すことで、ある程度効果は認められるとは思いますが、毎日続けたうえで、長い期間をかけないと目に見えて大きな効果は得られないですよね。
青汁もそれとあまり変わらないわけです。
ですから、ずっと青汁を続けて行けるだけの、経済力が必要になります。

続けられる値段の青汁を買うようにしたほうが良い、とも言えますね。
それから、青汁を飲むようにすると同時に、適度な運動を始めることをおすすめします。
そのほうが、短期間でコレステロールを下げることができるでしょうし、続けていく中で、より早く数値としても現れるでしょう。

やはり、目に見える結果があったほうが、モチベーションにもつながるのではないでしょうか。

青汁を続けてコレステロールを正常値に!

ここまで話してきた通り、青汁を飲むことで、コレステロールを下げることができます。
ですが、既述した通り、すぐに効果を現すものでもありません。
ですから、青汁でコレステロール対策をするときには、青汁の特徴を調べたうえで実行したいですね。