酵素サプリについて調べていると、度々目に入るのが「生酵素」と言う言葉です。
酵素に関係しているのは分かると思いますが、普通の酵素とは、何が違うのか、よくわからないですよね。
そこで、生酵素とは何か調べてみました。
目次
酵素の特徴とは?
生酵素の前に、酵素について簡単に説明したいと思います。
消化酵素に代表される、体の機能に関わってくる特殊なタンパク質が酵素です。
人の体内で作られていて、大きくわけると消化酵素と代謝酵素の2つがあります。
ただ、酵素は人間だけが作れるわけではなく、酵母を使って発酵させるときにも、酵母が酵素を作り出しています。
そういったものを食物酵素といい、体の外から食べ物などを通して取り入れることが出来ます。
消化酵素はその名の通り、消化吸収に関わる酵素で、代謝酵素はエネルギーを作り出し、消費する酵素です。
エネルギーを使うとは、馴染み深い言葉で言うと、「カロリーを消費する」ということです。
つまり、代謝酵素が活発に働くと、ダイエットに効果的です。
食物酵素は、消化酵素に近いもので、代謝酵素の代わりをしてくれることはないと言います。
生酵素の特徴とは?
いま説明した3つの酵素の中だと、生酵素は食物酵素に当たります。
字面を見て「生」の酵素なのだろうなと、想像することは出来そうですが、では生だったらどうなのかというと、分かりにくいのではないでしょうか。
少なくとも消化酵素や代謝酵素と比較して、生と言っているわけではありません。
酵素サプリや酵素ドリンクにおける「酵素」と対比して、「生酵素」と言っているようです。
酵素は、48度以上になると壊れてしまうほど熱に弱いものです。
そのため、製造過程において、熱処理などの高温での作業を行っていないものを、生酵素と呼んでいます。
要するに、熱で壊れてしまう酵素が、生であれば壊れず残っているわけです。
そのため、壊れていない酵素を、腸内に届かせることが出来ます。
生酵素の製造方法と値段について
酵素サプリと生酵素サプリですが、製造過程から違う部分があります。
酵素サプリの場合、菌などを利用して野菜や果物といった植物を発酵させて、酵素を取り出します。
それから、高温圧縮をしてサプリメントの形にしているのです。
対して生酵素サプリでは、高温圧縮を行わず、低温カプセル製法を使います。
高温圧縮では、高温の風で一気に乾燥させることが出来るため、大量生産に向いているのだそうです。
低温カプセル製法は逆に、時間がかかり、コストもかかります。
なぜ時間とコストを犠牲にしてまで、低温カプセルを使うかと言えば、酵素が熱に弱く、高温圧縮を使うと失活してしまう恐れがあるからです。
生酵素サプリと酵素サプリの違いは、失活していない酵素の量だと言えるでしょう。生酵素の方がより多くなっています。
酵素系のサプリは、酵素の力を借りてダイエットや健康に働きかけようと言う発想の元作られていますが、酵素の力という面では、生酵素の方が上だと言えます。
熱で失活した酵素は、残念ながら戻りません。
しかし、その分金額的に高くなっているのかと言えば、一概にそういう訳でもありません。
高いものであれば数万円のものもあるようですが、安ければ1000円前後でも売っています。
ただし、特徴として、生酵素サプリの方が1万円弱の高い物でも、ランキングの上位に行くことがあります。
また、ネットを使って定期購入した場合、ダイエットサプリが3000~4000円とも言われていますが、生酵素サプリは5000円程度だと言います。
これに関しても、安いものと高い物の差が大きいですから、参考程度に見ておいてください。
酵素が摂取したいなら生酵素を
酵素サプリが駄目だというわけではありませんが、「酵素」を摂りたいのであれば、生酵素サプリを選んでおいた方が良いでしょう。
どちらを選んだにしても、すぐに効果が現れるわけではないですから、それだけは頭に入れておいてください。
余談になりますが、酵素ドリンクは清涼飲料水に当たるために、加熱処理をしないといけないという決まりがありますから、酵素ドリンクの酵素はほぼほぼ、失活しているようです。
ちゃんと酵素を摂取したい人は
では酵素サプリは無意味ではないか?と思われるかもしれませんが、それは違います。
酵素を作るために、たくさんの果物や野菜を使っていますが、それらの植物は作られた酵素により分解が進んでいます。
つまり、吸収しやすい栄養ですから、胃腸に負担をかけずに栄養を摂ることが出来ます。
ひいては、消化を助けることにもつながりますから、飲んでおいて無駄ではありません。
それに、自分の体で酵素を作る際の、材料にもなるのだと言います。
ですが、より効率よく酵素を摂りたいという人は、生酵素を選ぶといいでしょう。