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「1週間試してみたけれど効果がなかった」「思っていたほどの効果がなかった」というのは、ダイエットサプリの口コミで見られる言葉です。これらは嘘ではないとは思いますが、薬と混同している可能性がある発言にも見えます。
薬とサプリメントはどう違うのでしょうか。

目次

口コミや相談サイトでよくある勘違い

サプリメントを薬だとして話す人や、この2つの違いがよくわからずに混同している人というのは、結構多いです。
ネットの口コミや、相談サイトを見ていると、強く実感できるのではないでしょうか。
サプリメントが医薬品だと勘違いすると、即効性や効果の高さを求める人が出てきます。

例えば、ダイエットサプリの効果が出るまでには1週間では短すぎるかもしれません。
1週間で判断して、効かないとしてしまう人もいますし、判断するタイミング自体は個人の判断だとは思います。
しかし、効果が現れるよりも前に止めてしまうのは、時間もお金ももったいないです。

それから、効果についても、サプリメントを飲めばそれだけで痩せられるというほど、強い効果はありません。

医薬品は法律で認められている

特定の病気や症状に対する治療や予防が、法律で認められているものが、医薬品です。言い方を変えてみると、様々な検査や試験をクリアして、その治療や予防効果が認められたものですね。
国から認証されたものですから、確実で即効性もあります。また、薬の場合には、人が自然に生活している中では、まず摂取することがない成分も配合されています。

それから医薬品の場合、一時的な病気であれば、その病気が治るまでしか使用は認められていません。
まとめますと、その効果が保証されていて、即効性もある、病気の治療や予防を目的としたものです。
様々な検査をしていますから、使い方を間違えなければ、安全だともいえるでしょう。

サプリメントとは栄養不足を補うもの

広い意味や狭義の意味があり、やや面倒くさいのですが、簡単に言ってしまえば、足りない栄養を補うものです。健康維持や増進は期待できますが、基本的にはその効果や効能を表示できません。
ただし、特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品であれば、表示が出来ます。

表示が出来ている、つまり効果効能が書かれていれば、上記3つの食品のどれかに当たります。どれであっても、効果の根拠は存在していますから、何もない物よりは効果が保証されていると言えるでしょう。
メーカーごとに試験を行っているところもあれば、行っていないところありますから、医薬品に比べると、信頼を置きにくいかもしれません。

ただし、消費者として覚えておくべきことは、医薬品ほどの即効性もなければ、高い効果を得られるわけでもない事です。

サプリメントに過剰な期待は禁物

サプリメントを作るメーカーもボランティアで作っていませんから、より多くの人に買って貰えるように、効果を大げさにしているような表現をしていることも少なくはありません。しかし、サプリメントは特定の効果を求めた場合、薬には劣ります。
ダイエットサプリも、それをメインにするのではなく、サプリを補助にすることが求められます。

ダイエットサプリの過剰摂取は危険です

大は小を兼ねるといいますし、少ないよりも多い方が良いと考える人は、珍しくないでしょう。しかし、それをサプリメントにまで、当てはめてしまうと、効果が無駄になるどころか、逆に体調を悪くしてしまう可能性があります。そんな過剰摂取の危険を見ていきましょう。

サプリメントに副作用がないと言われるゆえん

サプリメントには副作用がない、という話を聞いたことがある人も、いるのではないでしょうか。副作用がないなら、どれだけ飲んでも大丈夫と考えている人もいるかもしれません。
副作用がないと言われる理由として、薬よりも安全だから、という話も耳にしますが、おそらく「副作用」と言う言葉が医薬品に使われる言葉だからという方が、大きいと考えられます。

サプリメントは、医薬品ではなく健康食品に当たりますから、副作用とは使わないのがサプリメントと医薬品の違いです。そして、薬よりも効果が低く安全というのは事実です。副作用がないというのは良いのですが、「副作用がない=絶対に悪影響」はないというわけではありません。
そもそも副作用は良い悪い関係なく、本来の目的とは違う効果を指すのですが、なぜか「副作用」=「悪影響」という認識が広まった結果、サプリメントをいくら飲んでも大丈夫という誤解が広まったのかもしれませんね。

どんな成分も過剰摂取は止めましょう

サプリメントの悪影響の多くを占めているのが、過剰摂取による弊害だと考えられます。
過剰摂取とは、特定の成分を規定量を超えて摂取することです。例えばビタミンを摂りすぎると、ビタミン過剰症になりますし、ミネラルならミネラル過剰症になります。

過剰摂取になる量(耐容上限量)はその成分によって違い、すぐに耐容上限量に達してしまうものもあれば、そう簡単に過剰にならないものもあります。
ビタミン類がわかりやすいと思いますが、ビタミンには脂溶性ビタミンと、水溶性ビタミンがあります。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすくすぐに体外へ排出されますから、過剰摂取になりにくいです。逆に脂溶性ビタミンは、体に残りやすく性質がありますから、過剰摂取になりやすいです。

過剰摂取の症状も、成分によって異なりますが、妊婦の場合胎児の先天異常を引き起こすなどありますから、注意が必要です。

たくさん飲むことのその他の弊害

ダイエットサプリでも、サプリ自体のカロリーが高めのものも存在します。
その理由として、ダイエット成分以外に、美容成分が入っているものが多いからですね。
しかし1粒1粒はそこまでではないですから、用量を守っていれば、誤差の範囲で収まるでしょう。

しかし、1日の用量を超えて飲んでしまうと、太る原因にあるかもしれません。
もしも前日にサプリメントを飲み忘れていたとしても、その分を余計に飲むという事はしない方が良いでしょう。
それから、過剰摂取にも似ていますが、たくさんのサプリを飲むことで、肝臓に負担がかかりますから、太ってしまうかもしれません。

用量を守ることが一番のポイントです

とにかく用量を守ることが、サプリメントを飲むうえで大切なことです。
ダイエットサプリの場合、たくさん飲んで、痩せやすくなればいいのですが、むしろ太ってしまう可能性もありますから、ダイエットサプリの意味が全くなくなってしまいます。

ダイエットサプリと薬は併用しても大丈夫?

薬はサプリメントと違い大きな効果がある代わりに、リスクも高いものだと言えます。ですが、一応サプリメントは食品という事になっていますから、飲み合わせても大丈夫だとされますが、実際のところはどうなのでしょうか。少し調べてみました。

基本的に処方せん薬との併用は控えたい

処方せん薬とは、その名前の通り、病院などで処方してもらう薬の事です。市場に出回っている薬よりも、効果が高いものが多いです。
効果が高いという事は、良い事ばかりではなく、副作用も強いと言えますから、何かあった場合に重大な健康被害を受ける可能性があります。

そのため、処方せん薬を使っているという人は、ダイエットサプリに限らず、サプリメントを飲みたいというときには、医師に相談した方が良いでしょう。
ただし冒頭で書いた通り、サプリメントは食品、健康食品に当たりますから、併用しても問題ないという考え方もできはします。
サプリが駄目というわけではなく、特定の成分は食べ物からでも併用して摂ってはいけない、という事にはなるのではないでしょうか。

ダイエットサプリだからこそ気を付けたいポイント

他の多くのサプリメントと、ダイエットサプリには決定的な違いがあります。
それは、ダイエットサプリの中には、糖質や脂質の吸収を抑える働きをするものもあるという事です。
普通の食事であれば、糖質や脂質の吸収を抑えることで、脂肪がつきにくくなります。

しかし、これは同時に、薬の成分を邪魔するかもしれないという事にもつながります。
邪魔をしない成分の方が多いかもしれませんが、吸収が邪魔されたものが、その薬の効果の重要なところを担っていたとしたら、大変なことになるでしょう。
それをなくすには、サプリが阻害する成分をすべて網羅したうえで、薬の知識も必要になりますから、素人にはまず判断できません。

そのため、勝手な判断では使用しないようにしましょう。
もしも、吸収を阻害するサプリを自分の判断で併用したいと思うのなら、薬の効果が薄まっても大丈夫なものにとどめておくようにしてください。

ピルとの飲み合わせ

薬はいろいろありますが、最後にピルとの飲み合わせについてお話したいと思います。
なぜピルを取り上げるのかと言えば、ピルを飲んでいる人で、ダイエットサプリを使いたいという人が少なくないからです。
そもそもダイエットは女性の方が関心が高く、さらにピルを飲むことにより、食欲が増して太ってしまいがちだからです。

ピルを飲む目的はいろいろあるかもしれませんが、ピルとは要するに女性ホルモンに作用するものです。
そのため、女性ホルモンに働きかけるような、イソフラボンなどの成分が入ったサプリメントとは併用しない方が良いでしょう。
増えた食欲をどうにかするために、脂質や糖質の吸収を阻害するサプリメントと併用するのは、悪くない選択です。

ですが、基本的には医師と相談してから、飲むようにしてください。

薬を飲む時は薬を優先して

当然ですが、サプリメントと薬どちらをとるかと言われたら、薬の方をとるべきです。
どうしても飲みたいサプリメントがあったとしても、薬との相性が悪いのであれば、諦めて我慢するようにしてください。何かあってからでは、遅いです。

ダイエットサプリと組み合わせについて

ダイエットサプリを使うにしても、運動や食事制限など、別のダイエットと組み合わせる必要があります。ですが、ダイエットサプリにも種類がありますから、運動とサプリと相性が良い物を選びたいです。では、どういった組み合わせが良いのか、考えてみましょう。

ダイエットサプリは補助が目的

大前提の話としまして、ダイエットサプリは、あくまでもダイエットのサポートをするものだという認識を持ってください。
よくある失敗として、ダイエットをサプリメントだけに頼り、その効果を過信することで食べ過ぎて逆に太るというものがあります。
それから、サプリメントを飲んですぐに効果が出るとは、思わないようにしてください。

仮に1日2日で効果が現れた場合、それはもう薬と言ってしまっていい漁期になるでしょう。サプリメントとして売っているのであれば、安全背員面から見ても、買うのは差し控えたいところです。
また、ダイエットサプリといっても、その効果はものによって違います。ですから、サプリメントに合ったダイエットをすることで、さらに効果を期待できるでしょう。

サプリメントを継続しながら運動をする場合

ダイエットをするために、運動を取り入れようと考えている人の場合、使用するサプリメントは脂肪を燃やしやすくしてくれるものです。
脂肪を燃やすものではありませんから、注意してください。飲めば脂肪が勝手に燃えていくというものは、無いと思っておいた方が良いでしょう。

脂肪を燃焼しやすくしてくれるものと、言った場合、代謝を活性化させてくれたり、脂肪を分解してくれる細胞に働きかけてくれたりと、またいくつか効果があります。
辛味成分である、カプサイシンなどが有名な成分になりますが、各社様々な成分を使っていますから、サプリの説明を読んで、自分で効果を確認してほしいです。

これらのサプリは、運動の前に飲むことをお勧めします。

サプリメントを摂取しながら食事制限をする場合

食事制限ダイエットをするうえで、大敵となるのが、空腹感ではないでしょうか食べないことで、空腹感が増し、ちょっとくらいと次の食事でたくさん食べて、太ってしまうという人もいるかもしれません。
そこで食事制限ダイエットをするのであれば、食欲を抑えてくれるサプリメントがお勧めです。

ガルシア、ギムネマなどの成分が食欲を抑えてくれるそうですから、購入する際に成分を見てみるといいでしょう。
またカロリーカット系のサプリもあります。これらは、食事で摂取した脂質や糖質を吸収しにくくするもので、難消化性デキストリンやポリフェノールなどがあげられます。
いくら食べても大丈夫という謳い文句がある商品が、これに当たりますが、限度はありますから、気を付けるようにしてください。

食事制限の中、どうしても甘いものを食べたいというときなどに、使うといいかもしれませんね。
食欲抑制はもちろん、カロリーカット系のサプリでも、食事の30分くらい前に飲むことで、その効果をより高く発揮してくれるでしょう。

飲み合わせの事を考えて水で飲みましょう

基本的な事ですが、サプリメントは水かぬるま湯で飲むのがベターです。
ジュースやお酒はもちろん、お茶などでもサプリメントの成分の吸収を抑制するかもしれないからですね。
もちろん、お茶で飲んでも大丈夫なサプリメントもあると思いますし、ジュースもすべてが駄目というわけではないでしょう。

しかし、サプリと飲み物の相性がわかる人というのは、そうはいないと思いますから、水かぬるま湯で飲んでおいた方が、考える必要はないですし、間違いもないと言えるでしょう。
また熱湯で飲むという人はいないと思いますが、熱いお湯で飲んでしまうと、サプリメントの成分を破壊してしまう恐れがありますから、注意してください。

それから、サプリメントの効果が現れるまで、最低3ヶ月は見ておいた方が良いと言われます。
即効性がありませんから、場合によっては半年というレベルで見ておく必要があるでしょう。効果が出るまで、毎日続けることが大切です。

出来れば組み合わせて行いたい

運動も食事制限も、サプリメントも、ダイエットをする場合には、どれか1つだけをするのではなく、運動も食事制限もしつつ、ダイエットサプリで補助をしていくように意識してください。
そうすることで、効率的にダイエットが出来るでしょう。

お酒を飲んでも即痩せしたい人にぴったりのダイエットサプリ

ダイエットには良くないとわかっていても、ついついお酒を飲んでしまう人や、付き合いでどうしてもお酒を飲まないといけないという場面が出てきてしまう人もいますよね。
そこで、お酒を飲んでも痩せたいという人に、ぴったりのサプリメントについて考えてみました。

なぜお酒がダイエットに悪いのか

一般にお酒は度数が高いほど、カロリーが高くなりますし、それなりに糖質を含んでいます。これはつまり、太るための条件が揃ってしまっているといえます。
さらに、アルコールは脂肪の代謝を抑制する働きがありますから、ますますダイエットの大敵なのです。

例えば中ジョッキで生ビールを飲んだ場合、200キロカロリーだといわれますが、このカロリーを消費するには、単純計算で体重60kgの人だと、3.5kmくらいのジョギングをする必要があります。
それから、種類によって異なるところではありますが醸造酒よりも、蒸留酒の方がダイエットには良いとされていますから、意識してみてください。
なぜ蒸留酒化と言えば、焼酎・ウイスキー・ジン・ウォッカ・などがありますが、糖質が入っていないからです。

逆に、醸造酒や甘いカクテルなどは、糖質が入っていますから、ダイエット中には控えたいところです。

ウコンやマルチビタミンを摂取しよう

ダイエットサプリに限らないところですが、お酒を飲む前、飲んだ後にはウコンを使ったものを飲むと良いです。
ウコンが二日酔い予防になるという話は、昔からありますが、それは肝臓機能を高める効果があり、アルコールの代謝が早まるからです。
アルコールが早く代謝されてくれれば、脂肪の代謝も回復してくれますから、ダイエットに効果的ですね。

出来れば飲酒前にウコンを飲んだ方が良いのですが、飲酒後でも効果があるという研究がありますから、とにかくウコンを飲むようにしてください。
また、お酒を飲むと、ビタミンのバランスが崩れてしまいます。特にアルコールの分解に使われる、ビタミンB1が少なくなるのだそうです。

このビタミンですが、不足すると疲れやすくなりますから、ダイエットどころではなくなりかねませんので、マルチビタミンのサプリメントを飲むなどして、補っておきましょう。

甘いお酒が飲みたいときには糖質カット系を

どうしても、甘いカクテルしか飲めないとか、糖質が入っているものではない嫌なのだという人もいるでしょう。
この辺りは好みの問題ですから仕方もないですが、どうしてもという場合には、糖質をカットしてくれるダイエットサプリがありますから、それを事前に飲んでおくと良いでしょう。

吸収される糖質が抑えられますから、普通に飲むよりは太りにくくなります。
ただし、それは普通よりましというだけで、どれだけ飲んでも太らないのとは違います。
サプリを飲んだからと、たくさん飲んでしまうと、痩せるどころか一層太ってしまいますので、気を付けるようにしてください。

お酒を飲みつつダイエットを

お酒とダイエットは水と油のようですが、サプリを使うことで、ある程度は緩和することが出来ます。何よりもお酒が好きだという人もいると思いますし、我慢するのもストレスになりますから、ほどほどに飲みながら、ダイエットを成功させてください。